今後の研究の推進方策 |
今後は、当初の年次計画にあるようにこれまで検討してきた個別回路を組み合わせることで無線回路の評価を進める予定である。それぞれの回路を組み合わせる際の影響を考慮しながら評価を行う予定であるが、インピーダンスマッチングやレベルシフトなどの必要性を考慮し、問題があれば個別回路の再設計を行う予定である。また、水晶発振回路の起動時間の更なる高速化によるシステム全体の性能向上も進捗状況に応じて行う予定である。2014年度は、本研究課題に関する研究成果の一部をIEEE Symposium on VLSI Circuits 2014や電子情報通信学会で報告した[1], [2]が、今後も国際会議や論文誌への投稿を通じて本研究による成果を社会のために還元していきたいと考えている。
参考文献 [1] S. Iguchi, H. Fuketa, T. Sakurai, and M. Takamiya, “92% Start-up time reduction by variation-tolerant chirp injection (CI) and negative resistance booster (NRB) in 39 MHz crystal oscillator,” in IEEE Symp. VLSI Circuits Dig. Tech. Papers, Jun. 2014, pp. 236-237. [2] 井口 俊太, 更田 裕司, 桜井 貴康, 高宮 真, “チャープ変調励振信号と負性抵抗ブースタによる39MHz水晶発振回路の起動時間の高速化,” 電子情報通信学会, 信学技報, ICD2014-28, pp. 81-86, 2014年7月.
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