今後の研究の推進方策 |
原則として前年度に引き続き、探索と機構解明を進める。 (1)新規プロトン伝導液体の探索は、ピラゾールや、トリアゾールなど種々の類縁体塩基を系統的に調査する。イミダゾール同様、シュウ酸などジカルボン酸やトリカルボン酸も協同的プロトン伝導が期待でき、これらを中心に探索を進め、擬PILの協同的プロトン伝導に関する基礎科学を確たるものとする。(2)プロトン伝導機構の解明については、引き続き新規プロトン伝導液体の機構解明を目指す。集団的ダイナミクスの解明については、国際学会(34th ICSC, Praha, Czech RepublicおよびEMLG/JMLG Meeting 2015, Rostock, Germany)への参加の機会を利用し、今年度も継続してBuchner研への渡航を予定しており、擬PIL中のプロトン伝導キャリアの集団的ダイナミクスの解明を目指す。
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