現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ハイブリッド化手法の最適化について、一昨年からの成果をまとめた口頭発表により一件受賞した。本年度においては、この手法を拡張し、DNAアプタマー鎖一本あたりに複数の酵素を効率的に標識可能な条件を模索し、標識効率とシグナルが一致した結果をまとめ、論文投稿し、受理された。 (M. Takahara, H. Hayashi, M. Goto, N. Kamiya, “Enzymatic conjugation of multiple proteins on a DNA aptamer in a tail-specific manner”, Biotechnology Journal, Accepted (2016)) また、人工セルラーゼ、CD-DNAアプタマーハイブリッド分子については、CD:DNAアプタマー=1:1のハイブリッド分子を調製し、固体セルロース基質の加水分解反応へと応用して天然のセルラーゼに匹敵する機能性を確認し、さらにセルロース-DNAアプタマー間の相互作用機構を解析及び顕微鏡で解析し、論文発表に値するデータを取得した。そして三報目の筆頭著者論文を2016年度中に投稿可能な状態であるため、研究はおおむね順調に進行している。
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