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2014 年度 実績報告書

頭頚部における、Hox遺伝子による領域決定の分子メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 14J04690
研究機関東京大学

研究代表者

北沢 太郎  東京大学, 医学系研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2017-03-31
キーワードChIP-seq / 咽頭弓
研究実績の概要

マウス胎児組織のエピジェネティックな解析を行うにあたり、少ない細胞数からの効率的なChIP-seqを可能にすることは研究計画を遂行する上で大変なスピードアップにつながる。そこで、既に咽頭弓組織を用いたChIP-seqの実験系を立ち上げていた共同研究者であるFilippo Rijli博士の研究室に赴き技術を習得・改良して、実際それをもちいて胎児組織のゲノムワイドなヒストン修飾を解析できた。具体的には、最近報告されたライブラリー作成においてトランスポゼースを活用したChIPmentationという方法を導入することで、通常なら100万から1000万細胞が必要なところを、抗H3K4Me2抗体とH3K4Me3抗体ならば5万細胞、抗H3K27Me3抗体と抗H3K27Ac抗体であれば20万細胞と、総じて1/10以下の細胞数で解析が可能になった。現在この解析手法をホメオボックス遺伝子を含む転写因子にまで拡張しているところである。昨年度はChIP-seqの進捗状況に若干の遅れが生じて一部予算を繰り越すことになったが、今回の新たな技術の取得でその遅れを補って余りあるほどのアドバンテージを得ることができたと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

小細胞数からのChIP-seqプロトコルを習得したことで、胎児組織からのエピジェネティック解析が大幅に効率化したため。

今後の研究の推進方策

今回習得したChIP-seq技術を転写因子に適応することで、発生期における遺伝子の制御の全体像に迫る。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Developmental mechanisms of the tympanic membrane in mammals and non-mammalian amniotes.2016

    • 著者名/発表者名
      Takechi M, Kitazawa T, Hirasawa T, Hirai T, Iseki S, Kurihara H, Kuratani S.
    • 雑誌名

      Congenital Anomalies

      巻: 56 ページ: 12-17

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Distinct effects of Hoxa2 overexpression in cranial neural crest populations reveal that the mammalian hyomandibular-ceratohyal boundary maps within the styloid process.2015

    • 著者名/発表者名
      Kitazawa T, Fujisawa K, Narboux-Neme N, Arima Y, Kawamura Y, Inoue T, Wada Y, Kohro T, Aburatani H, Kodama T, Kim KS, Sato T, Uchijima Y, Maeda K, Miyagawa-Tomita S, Minoux M, Rijli FM, Levi G, Kurihara Y, Kurihara H.
    • 雑誌名

      Developmental Biology

      巻: 402(2) ページ: 162-174

    • DOI

      10.1016/j.ydbio.2015.04.007

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [学会発表] M.D./Ph.D.コース体験記2015

    • 著者名/発表者名
      北沢太郎
    • 学会等名
      第29回日本医学会総会
    • 発表場所
      京都国際会館(京都)
    • 年月日
      2015-04-09
    • 招待講演

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公開日: 2016-12-27  

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