• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

三重項励起子の高効率利用を目指した軽原子のみから構成される新規有機EL材料の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14J04794
研究機関京都大学

研究代表者

鈴木 克明  京都大学, 化学研究所, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2017-03-31
キーワード有機EL / 有機半導体 / 分子配向 / 固体NMR
研究実績の概要

分子内B-N配位結合を持つ四配位ホウ素骨格を利用した、TADF骨格を開発し、その分子構造と蛍光特性を調べた。最大外部量子効率は13.1%と高い値を示した。このニート膜における高い外部量子効率は、その高い蛍光量子収率に対応しており、本研究で開発した四配位ホウ素材料が濃度消光をほとんど示さない材料であることが明らかとなった。
昨年度までの研究から、有機非晶膜中の分子配向が有機半導体デバイスの特性を大きく左右することが明らかとなってきた。そこでの本年度は固体NMRを用いた有機非晶膜の分子配向解析に取り組んだ。これまで分子配向測定法として主に用いられてきた、角度依存蛍光測定や多入射角分光エリプソメトリー法は、膜内の分子配向をその平均値であるオーダーパラメータとして求めることが可能である。これら手法と比較すると、固体NMR法は、オーダーパラメータのみでなく、その「角度分布」を含めた評価が可能な有力な手法である。
本研究ではNMRスペクトルの感度向上法として近年注目を集めている動的核偏極(DNP)-固体NMR法を用いて有機半導体材料POPy2の配向解析を行った。その結果、DNP固体NMR測定を用いることにより、通常のNMR測定ではノイズレベルのシグナルしか得られなかったのに対し、マイクロ波を照射することにより、スペクトルの大きな感度向上が認められた。得られたスペクトルについて、ルジャンドル多項式を用いたフィッティングを行い、POPy2の配向解析を行った。その結果有機非晶膜中において、POPy2のP=O軸が基板上に垂直に配向する傾向があるのに対し、ドロップキャスト膜はP=O軸がランダムに分布していることが明らかとなった。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Combined Inter- and Intramolecular Charge-Transfer Processes for Highly Efficient Fluorescent Organic Light-Emitting Diodes with Reduced Triplet Exciton Quenching2017

    • 著者名/発表者名
      Chang-Ki Moon, Katsuaki Suzuki, Katsuyuki Shizu, Chihaya Adachi, Hironori Kaji, Jang-Joo Kim
    • 雑誌名

      Advanced materials

      巻: - ページ: 1606448-1 -5

    • DOI

      10.1002/adma.201606448

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] 動的核偏極固体NMRによる有機半導体非晶膜の配向解析2017

    • 著者名/発表者名
      鈴木克明,久保勝誠,Fabien Aussenac,Frank Engelke,福島達也,梶弘典
    • 学会等名
      第64回応用物理学会春季学術講演会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
    • 年月日
      2017-03-14 – 2017-03-17

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi