今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策は、①上記研究課題の4点目に取り組みながら、②同じく研究課題1, 2, 3点目の個々の論点の完成度を高めていくことである。①については、イスタンブルに短期渡航し、イスラーム法廷史料を中心とした史資料の収集と旧市街地区の実地調査を行う。②については、上記研究課題1, 2, 3点目のそれぞれの論点について現在執筆中の複数の論文・研究ノートの完成に向けて取り組む。とくに、本研究が対象とするマフムート1世時代(1730-54年)の社会的・政治的背景をより多角的に考察するため、本年度中に新たに収集した史料の仔細な分析に加えて、フランス(ナント)においても史料調査を行いたい。なお、このマフムート1世時代の社会的・政治的背景を含めた当時の都市政策については、2015年秋の国内学会のパネル・セッションで報告することが確定している。
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