研究課題/領域番号 |
14J06872
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
学谷 亮 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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キーワード | 極東 / 外交 / 植民地 / 帝国主義 / 中国 / インドシナ |
研究実績の概要 |
本年度の研究は、全体のおよそ3分の2をフランスで、残りを日本で実施した。まず平成26年4月1日から6月18日までの約2か月半にわたって、資料調査および研究発表の目的でフランスに滞在した。ポール・クローデル研究の第一人者であるディディエ・アレクサンドルパリ第4大学教授の指導と助言のもと、パリ郊外のフランス外務省外交史料館にて資料調査に従事した。今回の滞在中は、先行研究において全く扱われていなかった「中国」の項目に分類された文書のうち、クローデルが日本に滞在していた1921年から1927年にかけてのものを網羅的に閲覧し、デジタルカメラで記録する作業を進めた。 また、6月11日と12日にトゥールーズ大学で行われた国際シンポジウムに参加し、フランス語で口頭発表を行った。同シンポジウムには、英米の文学や歴史を専門とする研究者が多数参加しており、彼らとの意見交換は非常に有意義なものとなった。 10月3日からは研究指導委託制度を利用してパリ第4大学で研究を行い、これは平成27年6月30日まで継続される予定である。この期間中、10月5日から11月1日まで科学研究費補助金を利用してフランス国内で出張を実施した。ナントのフランス外務省外交史料館分館およびエクス・アン・プロヴァンスのフランス海外公文書館において資料を閲覧した後、パリに戻り、外交史料館での調査を継続した。これまでに収集できた資料を用い、滞日期クローデルの中国観を論じた論文を『仏蘭西学研究』に投稿した。同論文は掲載が確定している。 日本国内では、先行研究の整理と、日本語で書かれた一次史料の調査を行った。外務省外交史料館所蔵文書のうち、特に重要度が高いものから順次閲覧した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
フランス国内での資料調査により、これまで存在が知られていなかった重要な資料を数多く発見することができた。外交官としての経験がクローデルの極東観に与えた影響はきわめて大きく、今回の資料調査でそのことがいっそう確実なものとなった。
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今後の研究の推進方策 |
すでに収集した資料を整理し、順次論文や研究ノートの形式で発表していく。その際、単なる内容紹介だけでなく、研究課題であるクローデルの極東観との関連性をつねに明確化することに留意する。さらに、日本国内の史料館や図書館に所蔵されている資料の調査・収集を進めていく。
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