研究実績の概要 |
本年度は投稿論文のリバイス実験を行った。具体的には、①成体マウス線維芽細胞を用いた直接誘導の検討、②ヒト誘導アストロサイト(iA細胞)の機能解析、および③薬剤誘導性ベクターを用いたヒトiA細胞の誘導を目的として実験を行った。 ①においては、成体マウス線維芽細胞を用い、これまでに同定していたアストロサイト誘導因子(AIF)である、AIF1, AIF2, AIF3を導入したところ、AIF1単独もしくは3因子によりアストロサイトマーカーであるGFAP陽性の細胞が得られた。また、②においては、ウェスタンブロットおよび放射性同位体標識グルタミン酸を用いることにより、ヒトiA細胞が各種アストロサイトマーカーを発現する機能的アストロサイトであることが明らかになった。③では薬剤誘導性発現ベクターを用いることにより、ヒトiA細胞の誘導は不可逆的な現象であることを明らかにした。
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