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2014 年度 実績報告書

Higher spinブラックホールの動力学の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14J07763
研究機関東京大学

研究代表者

宇賀神 知紀  東京大学, 大学院理学系研究科, 特別研究員(PD)

キーワードAdS/CFT対応 / ブラックホール
研究実績の概要

Higher spinブラックホールの動力学を研究するために、量子クエンチとそのホログラフィック双対について研究した。量子クエンチとは系を特徴付けるパラメータを急激に変更することで生じるダイナミクスのことである。一般に量子効果が強い場合にはこのダイナミクスの記述は困難である。しかしながら2次元共形場理論では、共形対称性を用いることにより、解析的な理解が可能である。
近年、ある種の3次元ブラックホールに適当な時間スライスを導入することにより、2次元共形場理論における量子クエンチをホログラフィックに記述できることが分かった。さらに、この量子クエンチにおけるエンタングルメントエントロピーの時間発展がブラックホールの事象の地平面の内側の領域についての情報を持っていることが分かった。本研究では両者の対応を精密化を目的とした。具体的には次の3点に絞って計算を進めた。
(1)有限サイズ効果入りの大域的クエンチにおけるエンタングルメントエントロピーの時間発展 : 我々は有限領域におけるクエンチを考えた場合には、このエントロピーが熱化されずに、時間的に振動することを発見した。(2)時間に依存するブラックホールにおけるエンタングルメントエントロピーの時間発展について : 因果的影と呼ばれる、無限遠における共形的境界と因果的につながっていない領域があるブラックホールが知られている。この因果的影が境界における量子クエンチにどのように影響するのかについて、このブラックホールにおいてホログラフィックエンタングルメントエントロピーを計算することにより調べた。(3)近年量子クエンチにおいて統計的仕事量と呼ばれる量が注目を集めている。この量をホログラフィックに計算する方法を提案した。これらの結果に基づき合計3本の論文を執筆中である。

現在までの達成度 (段落)

本研究課題は、最終年度のため記入しない。

今後の研究の推進方策

本研究課題は、最終年度のため記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] Two dimensional quantum quenches and holography2014

    • 著者名/発表者名
      宇賀神知紀
    • 学会等名
      YQIP 2014 (Yukawa Institute for Theoretical Physics WS)
    • 発表場所
      京都大学基礎物理学研究所(京都府)
    • 年月日
      2014-08-07
    • 招待講演
  • [学会発表] Two dimensional quantum quenches and holography2014

    • 著者名/発表者名
      宇賀神知紀
    • 学会等名
      Aspects of holography
    • 発表場所
      APCTP (Asia pacific center for theoretical physics), Pohang, Korea
    • 年月日
      2014-07-22
    • 招待講演

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公開日: 2016-06-01  

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