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2016 年度 実績報告書

直接分光観測による褐色矮星および系外惑星の大気構造の統一的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14J07824
研究機関国立天文台

研究代表者

空華 智子  国立天文台, 天文データセンター, 特任研究員 (40713798)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2017-03-31
キーワード褐色矮星 / 赤外線天文学 / 大気構造
研究実績の概要

褐色矮星の3次元大気構造の解明を目標に、(1)Subaru/MOIRCSで取得した多波長同時分光モニタリング観測により取得したデータから褐色矮星の3次元大気構造の抽出を目指し、(2)また、褐色矮星の大気構造に大きな影響を与えるダストの大気中での生成消滅過程の詳細を調査し、その過程で大気モデルの改良も行った。また、(3)HSC-SSPにおいてプロジェクトを立ち上げ、褐色矮星の新規発見を目指した。

(1)Subaru/MOIRCSで取得した多波長同時分光モニタリング観測:2016年秋季に行った観測およびデータ解析の結果、今回の観測データからは、観測装置由来の原因(要求値より低い装置のポインティング精度や、装置自身の大きな変動)により、褐色矮星自身のスペクトル変動のみの抽出が困難であることが判明した。そのため、今回得られた結果をもとに観測手法的改善を検討した(2017年春季天文年会にて発表)。
(2)褐色矮星大気中のダストサイズ:褐色矮星の大気中のダストのサイズに着目し、ダストサイズが大気構造やスペクトル形状に与える影響、およびダストサイズと温度などの他物理量との相関関係を明らかにした(論文執筆中)。この過程で、ダストサイズをフリーパラメータとして扱えるよう計算コード・システムを改良した。
(3)Subaru/HSCのプロジェクトにおける褐色矮星候補天体の探査:Subaru/HSCのプロジェクト「HSC Project 221: Hunt for faint and distant brown dwarfs」を立ち上げた。HSC-SSPデータから色-色図を作成し、褐色矮星候補天体を探査した。また、HSC-SSPデータから個数密度を導出し過去の観測やモデルとの比較を行った結果、理論モデルとほぼ一致することを示した(論文執筆中)。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A Signature Of Chromospheric Activity In Brown Dwarfs: A Recent Result From NIRLT Mission Program2017

    • 著者名/発表者名
      Satoko Sorahana, Takeru K. Suzuki, and Issei Yamamura
    • 雑誌名

      Publications of The Korean Astronomical Society

      巻: 32 ページ: 131-133

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Carbon-to-oxygen Ratios in M Dwarfs and Solar-type Stars2016

    • 著者名/発表者名
      Tadashi Nakajima and Satoko Sorahana
    • 雑誌名

      Astrophysical Journal

      巻: 830 ページ: 159-167

    • DOI

      10.3847/0004-637X/830/2/159

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] すばる/MOIRCSの多波長同時分光モニタリング観測により求めた褐色矮星の3次元構造2017

    • 著者名/発表者名
      空華智子
    • 学会等名
      2017年春季天文年会
    • 発表場所
      九州大学(福岡県福岡市)
    • 年月日
      2017-03-15 – 2017-03-18

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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