研究実績の概要 |
2014年度は主に、昨年度末の研究論文“Cannibalization may Allow a Cost-inefficient Firm to Earn more than a Cost-efficient Firm in a Duopoly,”(Discussion Paper No.113)と、自身の研究テーマであるスマートフォン産業に関する研究論文の報告と、改訂に努めた。 前者のカニバリゼーションに関する研究論文は、当該分野に関連する研究者の方々から有益なコメントを頂き、改訂を重ねることで現在この論文は“Cannibalization within the Single Vertically Differentiated Duopoly,” (Discussion Paper No.124)として査読付専門国際学術誌に投稿中である。さらに、この研究論文の拡張として、企業の戦略的な生産ラインの選択を考慮したモデルの分析をまとめ、“Strategic Choice on Product Line in Vertically Differentiated Duopoly,” (Discussion Paper No.120)として研究論文にした。この研究論文では、どのようなパラメータの範囲で各企業が生産のバラエティを決定するのかを導出している。 後者のスマートフォン産業に関する論文は、“Cost Reduction can Reduce Profit and Welfare in a Monopoly,”として、この財内のネットワーク外部性が働くMPF市場に関する研究論文としてまとめ、現在、査読付専門国際学術誌に投稿中である。
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