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2016 年度 実績報告書

素粒子、宇宙等の広域分野の研究に基づいた暗黒物質の統一的理解

研究課題

研究課題/領域番号 14J08099
研究機関東京大学

研究代表者

LIEW SENGPEI  東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2017-03-31
キーワード暗黒物質 / コライダー物理 / 初期宇宙
研究実績の概要

今年は2つの研究に焦点を当てている。
まず、vector-like quarkを利用した大型ハドロンコライダー(LHC)での二光子過剰を説明するモデルを作った。 ATLASとCMSでは、約750GeVでの二光子現象の過剰が報告されている。多くの可能な解釈の中で、最も魅力的なシナリオはおそらく750GeVのquarkonium、すなわち約375GeVの質量を有するvector-like quarkのQCD結合状態である。これは、このシナリオでは、二光子過剰の説明に必要な成分が極めて単純であるためである。小さなdecay widthのvector-like quarkが存在するだけである。このモデルの別の余剰(on-Z excess)と暗黒物質現象を説明する可能性についても検討した。研究成果はPhysical Review Dに掲載されている。
第二に、私はダークマターrelic abundanceのQCD拘束状態の影響について研究した。新しい物理学の多くのシナリオでは、初期の宇宙はQCDで帯電したエキゾチックな粒子存在する可能性がある。 Standard Model粒子との強い相互作用のために、それらは最初は熱平衡状態にあり、後にfreeze outした。これらの粒子は結合状態を形成し、暗黒物質のcoannihilationシナリオでは、拘束状態は暗黒物質のrelic abundanceに大きな影響を与える可能性がある。我々は、特に、Supersymmetryモデルのright handed stop-BinoのcoannihilationシナリオのBino暗黒物質量は、束縛状態より2.5 TeVに達することができることを示した。この研究はJournal of High Energy Physicsに掲載されている。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of QCD bound states on dark matter relic abundance2017

    • 著者名/発表者名
      Seng Pei Liew, Feng Luo
    • 雑誌名

      Journal of High Energy Physics

      巻: 1702 ページ: 091

    • DOI

      10.1007/JHEP02(2017)091

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Models of a 750 GeV quarkonium and the LHC excesses2016

    • 著者名/発表者名
      Koichi Hamaguchi, Seng Pei Liew
    • 雑誌名

      Physical Review D

      巻: 94 ページ: 035012

    • DOI

      10.1103/PhysRevD.94.035012

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Bound state effects on dark matter phenomenology: from the early universe to the LHC2016

    • 著者名/発表者名
      Seng Pei Liew
    • 学会等名
      Exploring the Energy ladder of the Universe
    • 発表場所
      Mainz, Germany
    • 年月日
      2016-05-30 – 2016-06-10

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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