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2015 年度 実績報告書

東ドイツにおける書籍検閲:知識人の検閲から読み解く「冷戦メンタリティー」

研究課題

研究課題/領域番号 14J08999
研究機関福岡大学

研究代表者

伊豆田 俊輔  福岡大学, 人文学部, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2017-03-31
キーワード東ドイツ / 検閲 / 出版 / 社会主義 / 知識人 / ドイツ史 / 西洋史
研究実績の概要

本研究は、1945-1960年代の東ドイツを対象とし、当該地域で検閲制度が確立してゆく過程を実証的に検討することで、冷戦下の東ドイツの知識人たちに共有された文化規範を明らかにすることを目的にしている。
今年度、報告者は、第二次世界大戦終結直後の東ドイツにおいて、知識人たちがナチ時代をいかに総括していたのかについて学会報告を行い、論文として発表した(論文「草創期文化同盟の群像(一九四五―一九四七)―SBZにおける知識人たちとナチズム」、『九州歴史科学』;学会報告、九州史学会大会、「ソ連占領地区ドイツにおける知識人たちとナチズム ―「文化同盟」の事例から」)。さらに2016年1月29日から2月24日にかけて、ドイツのベルリンで、三つの文書館を利用して史料調査を行った(ベルリン連邦文書館・東ドイツ部局、同文書館付設・東独諸政党大衆団体財団〔SAPMO〕、「アウフバウ出版社文書館」)。
以上の論文と学会報告を通じて、今年度は本課題の前提部分をおおよそ完成させることができた。さらに文献調査を通じて、中心となる機関・人物を決定し、ベルリンでの調査でそのための史料を集めることが出来た。東ドイツ最大の純文学出版社アウフバウ出版社と東ドイツの哲学者ブロッホが本研究の中心となる。今後は史料の精査・読解を行い、具体的にブロッホの書籍がアウフバウ出版社で何部発行され、当時の知識人たちはどこで、どのメディア・機関を通じて「知」にアクセスできたのか、出版社側と査読者たちが流通にどのように関与していたのかを明らかにすることが課題となる。さらにこの作業を通じて冷戦下の東ドイツの知識人たちに共有された文化規範を理解することが期待できる。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 書評論文・『政治がつむぎだす日常―東ドイツの余暇と「ふつうの人びと」』[河合信晴著]」2016

    • 著者名/発表者名
      伊豆田俊輔
    • 雑誌名

      ドイツ研究

      巻: 50 ページ: 未定

  • [雑誌論文] 草創期文化同盟の群像(一九四五―一九四七)―SBZにおける知識人たちとナチズム2015

    • 著者名/発表者名
      伊豆田俊輔
    • 雑誌名

      九州歴史科学

      巻: 43 ページ: 22-50

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 書評コメント(河合信晴著『政治がつむぎだす日常―東ドイツの余暇と「ふつうの人びと」』)2016

    • 著者名/発表者名
      伊豆田俊輔
    • 学会等名
      西洋近現代史研究会例会
    • 発表場所
      駒沢大学
    • 年月日
      2016-01-23
  • [学会発表] ソ連占領地区ドイツにおける知識人たちとナチズム ―「文化同盟」の事例から―2015

    • 著者名/発表者名
      伊豆田俊輔
    • 学会等名
      九州史学会大会
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2015-12-13

URL: 

公開日: 2016-12-27  

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