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2016 年度 実績報告書

認識と道徳を統一する徳の理論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 14J09483
研究機関東京大学

研究代表者

飯塚 理恵  東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2017-03-31
キーワード徳 / 倫理学 / 認識論 / 徳認識論
研究実績の概要

本年度の申請者の研究の成果は以下の二つである
まず、申請者は学会で発表を行った。エジンバラ大学で行われた国際学会East-West Philosophy Forumで、近年哲学内で支持者を増やしている拡張された認識(認知プロセスを体の外部に拡張するものとして捉える立場)を徳認識論はどう捉えるべきかについて考察した。また、徳と状況主義の論争について発表を行った。
また、申請者は複数の論文の執筆に努めた。まず、学会発表の内容を発展させた状況主義論争を巡る論文を論文誌Synthesisに投稿し、現在もレビュープロセスが進んでいる。また、徳の必要条件を巡って近年、優れた環境を構築することが徳の獲得においてどれだけ重要な役割を果たすのか論者の間で問題となっている。この点に関してラディカルな立場を否定しつつも環境の重要性を訴える立場を擁護した論文を執筆中である。
申請者は過去二年に渡り、徳を能力として捉えるべきか、性格として捉えるべきかといった徳認識論内部の論争や、徳が心理学的に擁護可能な概念かといった徳認識論の基礎付け問題を中心に研究を進めてきたが、本年度はそのような枠組みを超え、徳認識論が、どのような認識プロセス観と両立するのか、また、認識的徳の獲得の際に環境がどのように関わるかのかといった、より大きな哲学的問題に取り組み研究を行った。これらの研究は、今後申請者が取り組む予定である、パターナリズムと自律性の問題や自己(セルフ)概念が徳とどう関わっているのかといった問題を扱うための基礎研究となっている。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] Virtue Epistemology and Extended Cognition2016

    • 著者名/発表者名
      飯塚理恵
    • 学会等名
      East-West Philosophy Forum
    • 発表場所
      エジンバラ(イギリス)
    • 年月日
      2016-05-19 – 2016-05-20
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2018-01-16  

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