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2015 年度 実績報告書

スプライシング調節因子SRSF3によるG1/S期制御と大腸癌細胞の悪性形質転換

研究課題

研究課題/領域番号 14J09767
研究機関徳島大学

研究代表者

狩野 静香  徳島大学, 大学院医科学教育部, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2017-03-31
キーワードSR protein / DNA replication / cell cycle / chromatin
研究実績の概要

平成26年度に、Serine/arginine-rich splicing factorファミリーの一つであるSRSF6をノックダウンするとヒト大腸癌細胞の増殖が停止すること、さらに、SRSF6ノックダウン細胞ではDNA損傷が誘導されることを明らかにした。
平成27年度は、これらの新たな知見を基に、SRSF6のゲノム安定性及び細胞周期の制御ついて機能解析を進めた。その結果、FACSを用いた細胞周期の詳細な解析により1.SRSF6のノックダウン細胞ではDNA合成期であるS期の進行が遅延しており、その結果、増殖能の顕著な低下がもたらされることを明らかにした。また、SRSF6のゲノム安定性の制御メカニズムについて、クロマチンとの相互作用に注目し、検討を行ったところ、2.SRSF6のクロマチン分画への局在がS期に顕著に増加していること、さらに、抗SRSF6抗体を用いた蛍光免疫染色法によるSRSF6の局在の検討の結果、3.S期が進行途中のヒト大腸癌細胞において、DNA合成領域にSRSF6が局在していることを見出した。また、抗SRSF6抗体を用いた免疫沈降法から、4.この時にSRSF6がヒストンH3およびDNA合成時の複製フォークの進行に重要なDNAヘリカーゼであるMinichromosome Maintenance Complex(MCM複合体)に結合していることを同定した。以上の結果から、SRSF6がS期進行時にヒストンH3およびMCM複合体との結合を介した新たな分子機構によりDNA合成を制御する可能性を初めて明らかにした。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Ultraconserved region-containing Transformer 2β4 controls senescence of colon cancer cells.2016

    • 著者名/発表者名
      Kajita K, Kuwano Y, Satake Y, Kano S, Kurokawa K, Akaike Y, Masuda K, Nishida K, Rokutan K.
    • 雑誌名

      Oncogenesis.

      巻: 5 ページ: inpress

    • DOI

      10.1038/oncsis.2016.18.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Anaalysis of functional transcribed-ultraconserved regions in SR protein family.2015

    • 著者名/発表者名
      Kano S, Nishida K, Kuwani Y, Naruto T, Rokutan K.
    • 学会等名
      Cold Spring Harbor Laboratory Meeting on Eukaryotic mRNA processing
    • 発表場所
      ニューヨーク(アメリカ合衆国)
    • 年月日
      2015-08-18 – 2015-08-22
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2016-12-27  

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