• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

グリオブラストーマ幹細胞におけるゲノムのハイドロキシメチル化の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 14J10908
研究機関東京大学

研究代表者

髙井 弘基  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2016-03-31
キーワード膠芽腫(グリオブラストーマ) / glioblastoma / エピジェネティクス / epigenetics / ハイドロキシメチルシトシン / 5-hydroxymethylcytosine / 低分子標的薬
研究実績の概要

特別研究員らはこれまで、最悪性の脳腫瘍である膠芽腫 (Glioblastoma) の検体を用い、膠芽腫の造腫瘍性を支える分子メカニズム、特にエピジェネティックなメカニズムに着目し、その解明に取り組んできた。東京大学医学部附属病院よりヒト膠芽腫検体の提供を受け、それらを培養・解析することで、膠芽腫細胞のゲノムDNAに、シトシンの酸化体である5hmC (5-hydroxymethylcytosine) が、全シトシンの1.0%を占めるほど多量に存在することを見出し、さらに5hmCが転写を制御する分子メカニズムを明らかにした (Takai, H. et al., Cell Reports 2014)。本研究により、5hmCによる転写活性化の分子メカニズムが明らかになり、5hmCが膠芽腫治療における有望な標的であることが示唆された。5hmCの産生酵素であるTET1のノックアウトマウスが正常に生育することから、TET1に対する分子標的薬は副作用の少ない抗がん剤となることが期待された。現在、特別研究員らの開発したin vitroスクリーニングシステム等を利用した膠芽腫標的薬の創製プロジェクトが進行中であり、今後膠芽腫に対する新たな低分子標的治療薬の開発に結びつくことが期待される。さらに本年度は、5hmCがDNAだけでなくRNA、特にmRNA中にも存在することを見出しており、現在、5hmCがmRNAの核外輸送や、翻訳などにおいて果たす役割の解析が進行中である。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Genomic Landscape of Esophageal Squamous Cell Carcinoma in a Japanese Population2016

    • 著者名/発表者名
      Genta Sawada, Atsushi Niida, Ryutaro Uchi, Hidenari Hirata, Teppei Shimamura, Yutaka Suzuki, Yuichi Shiraishi, Kenichi Chiba, Seiya Imoto, Yusuke Takahashi, Takeshi Iwaya, Tomoya Sudo, Tomoatsu Hayashi, Hiroki Takai et al.
    • 雑誌名

      Gastroenterology

      巻: Online ページ: Online

    • DOI

      10.1053/j.gastro.2016.01.035

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] 5-ヒドロキシメチルシトシンによる膠芽腫形成メカニズム──特殊なDNAの修飾が腫瘍形成を支配する2016

    • 著者名/発表者名
      髙井弘基
    • 雑誌名

      医学のあゆみ

      巻: 未定 ページ: 未定

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] Understanding the Mechanism of Pomalidomide Resistance in Multiple Myeloma2015

    • 著者名/発表者名
      Hiroki Takai
    • 学会等名
      15th Scientific Retreat, Program in Cellular and Molecular Medicine at Boston Children’s Hospital
    • 発表場所
      Sea Crest Beach Hotel & Conference Center, North Falmouth, MA, USA
    • 年月日
      2015-09-20 – 2015-09-22
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2016-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi