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2016 年度 実績報告書

NLRP3インフラマゾーム活性制御機構におけるミトコンドリア動態の意義

研究課題

研究課題/領域番号 14J11882
研究機関東京大学

研究代表者

八木田 悠一  東京大学, 医科学研究所, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2017-03-31
キーワードNLRP3 / インフラマゾーム / ミトコンドリア / 活性酸素種
研究実績の概要

本研究は、ミトコンドリアダイナミクスに焦点を当てた解析を出発点に、「ミトコンドリアを介したNLRP3インフラマゾーム活性制御機構」の解明を目指して進めてきた。昨年度までに、NLRP3インフラマゾーム活性制御に対するミトコンドリアの寄与度が刺激の種類によって異なる可能性を見出していた。当該年度は、ミトコンドリア分裂因子Drp1やミトコンドリア由来活性酸素種(mtROS)といったミトコンドリア関連因子の役割を刺激ごとにさらに明確にすべく、詳細な解析を実施した。その結果、細胞外ATP刺激がmtROSの産生を誘導し、mtROS並びにミトコンドリア膜電位に依存してインフラマゾームを活性化する一方、ニゲリシン刺激やRNAウイルス感染はmtROSやミトコンドリア膜電位に依存することなくインフラマゾームを活性化することが立証された。また、一部の先行研究では損傷ミトコンドリアの蓄積がNLRP3の活性化に重要と示唆されているが、本研究における解析では、細胞外ATP及びニゲリシン刺激後の損傷ミトコンドリアの蓄積はむしろ活性化したNLRP3により惹起されていた。さらに、ミトコンドリアの分裂は、細胞外ATP刺激後のインフラマゾーム形成をmtROSの抑制を介して負に制御する一方、詳細な分子機構は未解明なものの、ニゲリシン刺激後のインフラマゾーム形成を正に制御することが示唆された。ミトコンドリアダイナミクスに着目して開始した本研究は、「NLRP3インフラマゾーム活性制御機構におけるミトコンドリアの役割が刺激の性質により異なる」ことを明確に示し、ミトコンドリアの重要性が既成事実化されつつある当該分野に一石を投じるとともに、その発展に貢献するものと考えられる。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2018-01-16  

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