研究実績の概要 |
1年目にあたる本年度は健診受診者のデータベースを解析し、2型糖尿病発症予防に関する研究結果を筆頭英文原著として多数報告した (Heianza Y. et al., J Hum Hypertens. 2015; 29 (4): 254-9. Heianza Y. et al., J Diabetes Investig. 2015; 6 (2): 236-41. Heianza Y. et al., Journal of Diabetes Investigation. 2015 (in press) Heianza Y. et al., J Clin Endocrinol Metab. 2014; 99 (8): 2952-60. Heianza Y. et al., Diabet Med. 2014; 31 (11): 1363-7. Heianza Y. et al., Diabet Med. 2015; 32 (5): 665-72. Heianza Y. et al., Obesity (Silver Spring). 2014; 22 (11): 2420-5. Heianza Y. et al., Hypertension. 2014; 64 (2): 247-52. Heianza Y. et al., J Epidemiol Community Health. 2014; 68 (12): 1189-95.)。世界の糖尿病専門医や研究者らが集まる米国糖尿病学会の学術集会では、「Hot Issues in the Epidemiology of Obesity and Diabetes」のセッションに登壇し、研究成果を口頭で発表した。 健康診査で糖尿病を指摘された後すみやかに通院治療を開始することが、未治療のまま放置することに比べて、どれほど血糖コントロール改善に寄与するかをレセプトと健康診査のデータを用いて大規模疫学的に検討した結果では、特に初診後から継続的に通院治療を受けた場合、より良好な血糖コントロールに寄与することを科学的に証明した。自身が開発した糖尿病リスクスコアの妥当性を検証した結果、開発したリスクスコアは、他の日本人集団でも良好な糖尿病予測精度を有しており、糖尿病発症予備軍の特定に有用であることを認めた。栄養摂取量や身体活動量、心理的要因に関する質問票を用いた大規模調査を行うための、電子データベース化装置を作成し、共同研究者と予備的調査を実施した。
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