研究課題/領域番号 |
15001002
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
国枝 秀世 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00126856)
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研究分担者 |
山下 広順 名古屋大学, 名誉教授 (80022622)
田原 譲 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授 (10135296)
小賀坂 康志 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10324386)
難波 義治 中部大学, 工学部, 教授 (40029129)
前田 良知 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助手 (80342624)
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キーワード | X線天文学 / X線結像光学 / 多層膜反射鏡 / 気球観測 |
研究概要 |
平成17年度の研究実績は以下の5点にまとめられる。 1。硬X線撮像観測実験の準備 (1)三陸試験飛翔実験:ブラジルでの本実験の前に、搭載用の、硬X線撮像検出器、姿勢系の、気球高度における機能、および特性測定のため、小型ゴンドラを作り、試験飛翔を行った。高度38kmに到達し、約5時間の飛翔を行った。その結果、所期の性能が確認できた。 (2)ブラジル模擬放球試験:本実験を行うため、名古屋大学、宇宙科学研究本部、ブラジル宇宙機関の3者で、合意文書を取り交わした。今年度は、来年度に予定している本実験と同じ大きさ、重量の模擬ゴンドラを製作し、放球装置、周辺作業確認のため、模擬放球をブラジル現地で実施した。各種機器類、輸送、その他、実験環境の確認も行った。 (3)多層膜硬X線反射鏡の開発:気球搭載用、更には将来を見据えて、多層膜硬X線反射鏡の開発を進めた。昨年度導入した加工装置による、金属製レプリカ母型の試作を進めた。また、これまで製作した反射鏡を望遠鏡に組み込み、SPring-8を用いて、硬X線特性測定を行った。 2。すざく衛星の打上げと観測 (1)X線望遠鏡の軌道上較正実験:2005年7月に打上げたX線望遠鏡の特性を、軌道上の観測データを元に、較正し、観測データを正しく解釈するために必要な応答関数の構築を進めた。 (2)観測運用と観測データの解析:初期観測は、すざくScience Working Groupで、すざく衛星の特長を活かした観測を計画し、実行した。すざく衛星の新たなデータを、これまでの他の衛星のデータと共に解析し、銀河団、活動的銀河核の観測的研究を進めた。
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