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2003 年度 実績報告書

アフリカツメガエルをモデル系とした体軸形成に重要な遺伝子群の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 15011221
研究機関名古屋大学

研究代表者

花房 洋  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00345844)

キーワードアフリカツメガエル / cDNAマイクロアレイ / beta-catenin / 体軸形成 / サブトラクティブスクリーニング / マイクロインジェクション
研究概要

アフリカツメガエル初期胚は背側決定因子beta-cateninの局在から体軸の形成が始まる。我々はbeta-cateninが直接誘導する遺伝子群を同定することで、体軸形成に重要な遺伝子の網羅的なスクリーニングを試みた。具体的には、8〜16細胞期のアフリカツメガエル初期胚の腹側帯域(ventral marginal-zone)に野生型beta-catenin mRNA及び機能喪失型beta-catenin mRNAをそれぞれマイクロインジェクションし、zygoticな転写が始まってすぐのステージ(stage 8.5)までインキュベーションする。Stage8.5胚に達した後、インジェクションした領域を切り出しtotal RNAを回収した。その後total RNAからcDNAプールを作製、プローブ化した後、サブトラクティブスクリーニングを行なった。予備段階の実験からbeta-cateninによって誘導される事が知られている既知の遺伝子Siamois、Chordinなどが単離され、スクリーニングがうまく機能していることが明かとなった。6000クローンのcDNAライブラリーをスクリーニングした結果、オーガナイザー形成に重要である事が知られている遺伝子がいくつか同定され、それとともに機能の明らかで無い遺伝子もいくつか同定できた。それらの中にはショウジョウバエの初期発生に重要であると考えられている転写因子なども含まれており、現在アフリカツメガエル初期胚を用いて機能を解析中である。これまでXenopusではゲノム解読が遅れていたせいもあり、網羅的にスクリーニングする手段(cDNAマイクロアレイなど)に制約があった。しかし最近cDNAマイクロアレイに強い実績を持つアフィメトリクス社が一万以上のcDNAが搭載されたXenopus Gene Chipを商品化し、ようやく他の種同様網羅的な解析が簡便にできるようになった。現在、cDNAマイクロアレイを利用したより広範なスクリーニグを行なっているところである。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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