研究概要 |
1)Microsatellite Instability(MSI)陽性大腸癌の突然変異特異的クローニング法による解析 Microsatellite instability陽性大腸癌のうち、40%以上のmicrosatelliteでinstabilityのある病変(MSI-H)よりstrand-switch法を用いてcDNA libraryを作成し,隣接する正常組織より同様にcDNA libraryを作成した.これらをハイブリダイズさせ、大腸菌MutS組換えタンパク質とこれに対する抗体を用いてpull downした.Pull downしたDNAをvectorにligationし、Tumor/NormalとコントロールとしてNormal/Normalのプローブを作成し、differential hybridizationによりスクリーニングを行い、陽性クローンを解析した. その結果,CEA遺伝子,LgalS3遺伝子,CCNI遺伝子の塩基配列の置換を検出するとともに,あらたな,Natural antisense遺伝子を検出することができた. これは,RNA editingによる塩基置換によるものと推定され,現在もとのサンプルからのgenomic DNAとcDNAの両方の解析をすすめている.
|