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2004 年度 実績報告書

シグナル伝達系ネットワークのプロテオミクスとインフォマティクス

研究課題

研究課題/領域番号 15014225
研究機関徳島大学

研究代表者

谷口 寿章  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (10257636)

研究分担者 藤原 和子  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助教授 (20108880)
池田 和子  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (10108863)
山内 英美子  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (50332292)
松崎 英樹  理化学研究所, 翻訳後修飾による動的調節機構研究チーム, 連携研究員
岡田 ひとみ  理化学研究所, 翻訳後修飾による動的調節機構研究チーム, 連携研究員
キーワードプロテオーム / シグナル伝達 / タンパク質間相互作用 / 質量分析
研究概要

シグナル伝達系における情報伝達の二つの大きな柱である、タンパク質リン酸化とタンパク質間相互作用に関して、それぞれEGF受容体の下流タンパク質の網羅的同定、オーロラキナーゼの相互作用する新規タンパク質の同定、カルモジュリンと神経特異的タンパク質NAP-22の複合体の立体構造解析を中心に研究を進めた。EGF受容体下流タンパク質は、EGF刺激した細胞から抗ホスホチロシン抗体を用いて単離し、質量分析法によりおよそ300余りのタンパク質を同定した。これらの内で機能未知タンパク質を中心に50種類余りのタンパク質について関してクローンを作成し、動物細胞においてFLAGタグ付きで発現させる系を構築した。EGF刺激した細胞からFLAGタグを利用してこれらのタンパク質を単離し、遺伝子変異体による欠損実験と質量分析による直接解析を組み合わせこれらタンパク質のリン酸化部位の解析を行っている。また、オーロラキナーゼに関してはそのC型アイソフォームがセントロメアタンパク質と結合し、その結合がキナーゼを活性化することを明らかにした。タンパク質複合体の立体構造解析に関しては、カルモジュリンとNAP-22タンパク質のN末端の脂質修飾であるミリスチル化ドメインの複合体の結晶を作成し、X線解析によりその立体構造を明らかにすることに成功した。カルモジュリンはミリスチル基のアシル鎖を抱え込むように結合し、また、N末端の疎水性アミノ酸と塩基性アミノ酸はそれぞれカルモジュリンの残基と特異的に相互作用していた。リン酸化による相互作用の調節の分子機構もそれにより明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Proteomic analysis revealed a novel synaptic proline-rich membrane protein (PRR7) associated with PSD-95 and NMDA receptor.2005

    • 著者名/発表者名
      Murata Y
    • 雑誌名

      B.B.R.C 327

      ページ: 183

  • [雑誌論文] Direct association with inner centromere protein (INCENP) activates the novel chromosomal passenger protein, Aurora-C.2004

    • 著者名/発表者名
      Li X
    • 雑誌名

      J.Bio.Chem 279

      ページ: 47201

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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