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2003 年度 実績報告書

インタラクティブなビジュアルシステム生成系とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 15017205
研究機関筑波大学

研究代表者

田中 二郎  筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (20251043)

研究分担者 三浦 元喜  筑波大学, 電子・情報工学系, 助手 (00334053)
志築 文太郎  筑波大学, 電子・情報工学系, 講師 (20323280)
キーワードユーザインタフェース / ビジュアルシステム / 制約解消 / 空間パーサ / 手書き入力 / 大スクリーン
研究概要

インタラクティブなビジュアルシステム生成系とその応用に関して研究を行った。我々はすでにビジュアルシステム生成系として、図形文法CMG(Constraint Multiset Grammars)を用いて空間パーサ生成系に関する研究を行なっている。空間パーサとは、図形言語を文法に従って解析し、処理を行なうシステムのことである。本研究では、以下に示す二項目について研究を行った。
1.図形文法の記述を図式表現を用いて行う方法に関する研究。従来、図形文法の記述にはテキストを用いてきた。しかしながらテキストによる記述では文法の内容を直感的に理解しにくい。そこでわれわれは、文法記述を図式表現し、その図式表現を対話的に操作、編集することにより文法記述を行うことができるようにした。さらにその図式表現インタフェースを空間パーサ生成系と結合することにより、空間パーサ生成系の中に組み込まれた制約解消系を文法定義時に動作させるようにした。これにより、空間パーサ生成系の中に、インタプリタ的に動的に文法を与えていきながら図形解析を行うことが可能となった。
2.空間パーサ生成系で手書き入力やジェスチャを用いることを可能にする研究。これは、これまで文法記述に用いてきた図形文法を拡張し、ジェスチャトークンを導入することにより、ペン型デバイスを用いて入力されるストロークをジェスチャや手書き入力として解釈し、処理するようにしている。ユーザによって入力されるストロークのパターンを解析するモジュールを空間パーサに組み込んでおり、図形文法とジェスチャトークンを組み合わせることによりジェスチャや手書き入力をコンテキストに応じて解釈することが可能となった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] B.Shizuki, H.Yamada, K.Iizuka, J.Tanaka: "A Unified Approach for Interpreting Handwritten Strokes using Constraint Multiset Grammars"Proceedings of the 2003 IEEE Symposium on Human-Centric Computing Languages and Environments. 180-182 (2003)

  • [文献書誌] 三浦元喜, 志築文太郎, 田中二郎: "P2P技術を適用した画面転送・遠隔操作システムの開発"情報処理学会論文誌. Vol.45,No.1. 289-299 (2004)

  • [文献書誌] 亀山裕亮, 飯塚和久, 志築文太郎, 田中二郎: "GIGA:空間解析器生成系におけるグラフィカルな文法編集システム"情報処理学会論文誌. Vol.44,No.11. 2565-2574 (2003)

  • [文献書誌] 飯塚和久, 亀山裕亮, 志築文太郎, 田中二郎: "インクリメンタルな解析による空間解析器の高速化"情報処理学会論文誌プログラミング. Vol.44,No.SIG13. 100-109 (2003)

  • [文献書誌] 志築文太郎, 田中二郎, 飯塚和久: "文法を用いた手書きストローク認識のための枠組み"インタラクション2004論文集. (掲載予定). (2004)

  • [文献書誌] 田中二郎, 三浦元喜: "図形と文法:知のツールとしてのメタGUI"第一回知識創造支援シンポジウム予稿集. 7-11 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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