• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

理数系教育における学習教材のバーチャル化と理数嫌いとの関係についての調査研究II

研究課題

研究課題/領域番号 15020102
研究機関東京工業大学

研究代表者

赤堀 侃司  東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)

研究分担者 柳沢 昌義  東洋英和女学院大学, 人間科学部, 助教授 (30319008)
キーワード理数系教化 / 学習教材 / バーチャル化 / 理数嫌い / 調査研究 / インタビュー
研究概要

1.ITを活用した授業実践の調査
バーチャル教材などのIT教材を活用した授業が,黒板のみを活用した日ごろの授業と比較して,1)参加度,2)理解度,3)満足度についてアンケート調査で分析した.さらに,a)教師が活用した場合,b)代表生徒が活用した場合について比較した.
1.1.調査対象
都内T大学附属高校の生徒143名を対象に調査を行った.
1.2.調査時期
2003年10月2日,3日,物理の授業で調査を行った.
1.3.授業の単元と活用したIT教材
【1年生】単元:運動の法則,IT教材:VIRTUAL PHYSICS (http://www.asahi-net.or.jp/ ̄zn6t-szk/index.html)
【2年生】単元:単振動と波,IT教材:たまきちの物理HomePage (http://www.bekkoame.ne.jp ̄kitamula/)
2.アンケート調査
参加度:先生(代表の生徒)がコンピュータを操作することは,黒板を使った説明の授業と比べて授業に参加した気持ちになった.理解度:先生(代表の生徒)がコンピュータを操作することは,黒板を使った説明の授業と比べて分かりやすかった.満足度:先生(代表の生徒)がコンピュータを操作することは、黒板を使った説明の授業と比べて楽しかった.
3.結果
3.1.黒板を使った授業とIT教材を活用した授業の比較
アンケート結果と生徒の自由記述から通常の黒板の授業より,IT教材に関する好意的な意見が多く得られた.
3.2.教師がIT教材を活用した授業と代表の生徒がIT教材を活用した授業の比較
参加度,理解度,満足度のすべての項目において,教師がITを活用した授業の方が効果的だった.
4.まとめ
教師がITを活用する授業の方が高い理由として,代表の生徒より,コンピュータの操作が上手であることが挙げられる.今後の課題として,個人がIT教材を活用する理科の授業について検討する.

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Kitazawa, T., Nagai.M., Kato, H., Akahori, K.: "Development of Digital Portfolio Retrieval System Reflects Keyword Similarity and Assessment of its Retrieving Efficiency"Proceedings of Society for Information Technology and Teacher Education 2004. 133-141 (2004)

  • [文献書誌] 北澤武, 永井正洋, 加藤浩, 赤堀侃司: "類似度に着目した検索機能付きデジタルポートフォリオの開発とその検索効率の評価"教育工学会第19回全国大会講演論文集. 251-252 (2003)

  • [文献書誌] 北澤武, 椿本弥生, 頼瓊虹, 菊地秀文, 永井正洋, 加藤浩, 赤堀侃司: "理科教育における学習教材のバーチャル化と理科嫌いとの関係についての調査研究"日本科学教育学会年会論文集 27. 445-446 (2003)

  • [文献書誌] 北澤武, 永井正洋, 加藤浩, 赤堀侃司: "デジタルポートフォリオ検索システムを用いた教育実践"Proceedings of 10th International Education & Resource Network Annual Conference & 7th Youth Summit. 197-200 (2003)

  • [文献書誌] Tsubakimoto, M., Kishi, M., Akahori, K.: "An Application Possibility of Latent Semantic Analysis (LSA) for Text Evaluation -Examination by persuasive texts-"Proceedings of Society for Information Technology and Teacher Education 2004. 270-275 (2004)

  • [文献書誌] 椿本弥生, 赤堀侃司: "Webベース文章評価システム開発にむけての検討-Latent Semantic Analysis(LSA)を用いて-"教育工学会第19回全国大会講演論文集. 751-752 (2003)

  • [文献書誌] 赤堀侃司: "解決思考で学校が変わる-確かな学力の基礎にあるもの"ぎょうせい. 233 (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi