研究概要 |
1.ITを活用した授業実践の調査 バーチャル教材などのIT教材を活用した授業が,黒板のみを活用した日ごろの授業と比較して,1)参加度,2)理解度,3)満足度についてアンケート調査で分析した.さらに,a)教師が活用した場合,b)代表生徒が活用した場合について比較した. 1.1.調査対象 都内T大学附属高校の生徒143名を対象に調査を行った. 1.2.調査時期 2003年10月2日,3日,物理の授業で調査を行った. 1.3.授業の単元と活用したIT教材 【1年生】単元:運動の法則,IT教材:VIRTUAL PHYSICS (http://www.asahi-net.or.jp/ ̄zn6t-szk/index.html) 【2年生】単元:単振動と波,IT教材:たまきちの物理HomePage (http://www.bekkoame.ne.jp ̄kitamula/) 2.アンケート調査 参加度:先生(代表の生徒)がコンピュータを操作することは,黒板を使った説明の授業と比べて授業に参加した気持ちになった.理解度:先生(代表の生徒)がコンピュータを操作することは,黒板を使った説明の授業と比べて分かりやすかった.満足度:先生(代表の生徒)がコンピュータを操作することは、黒板を使った説明の授業と比べて楽しかった. 3.結果 3.1.黒板を使った授業とIT教材を活用した授業の比較 アンケート結果と生徒の自由記述から通常の黒板の授業より,IT教材に関する好意的な意見が多く得られた. 3.2.教師がIT教材を活用した授業と代表の生徒がIT教材を活用した授業の比較 参加度,理解度,満足度のすべての項目において,教師がITを活用した授業の方が効果的だった. 4.まとめ 教師がITを活用する授業の方が高い理由として,代表の生徒より,コンピュータの操作が上手であることが挙げられる.今後の課題として,個人がIT教材を活用する理科の授業について検討する.
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