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2003 年度 実績報告書

中等科学教育におけるオーダーメードカリキュラムの開発および展開研究

研究課題

研究課題/領域番号 15020105
研究機関広島大学

研究代表者

泉 俊輔  広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90203116)

研究分担者 川村 智  大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 助手 (60324737)
小川 知之  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (80211811)
内村 太郎  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (60292885)
美馬 義亮  はこだて未来大学, 情報アーキテクチャ学科, 講師 (60325892)
松村 直人  三重大学, 生物資源学部, 助教授 (30332711)
キーワード科学教育 / カリキュラム開発 / 数理科学 / 教育学
研究概要

高校生に自らの「学び」を選択させ,科学研究者との双方向の会話により,新規な「カリキュラム」の開発を行っている。その円滑な運営のために,本研究の研究組織は科学研究者1名あたり2〜4名程度の参加高校生と「対話」する構成をとっている。本研究における最大のポイントは参加高校生が自ら「学ぶことを選ぶこと」にある。平成15年度の具体的な取り組みは以下のとおりである。
1)第9回福岡湧源セミナー・・・
九州地方の高校生を選抜し,春・夏・冬等の長期休暇を利用してセミナーを行った。このセミナーの中で「BZ反応の不思議」について演示実験を交えて説明した。
2)第24回数理の翼セミナー・・・
全国の高校生・大学生・大学院生を全国から選抜(高校生35名,大学生8名,大学院生2名)し,夏休み中に5日間(8月2日〜6日)の合宿形式でセミナーを行った。このセミナーにはSSH校に指定された広島大学附属高校の生徒が参加し,「bioinformatics」に関するテーマを参加者および若手研究者がともに実験をしながらその現象に潜む数理について解明を行った。
3)広島大学附属高校SSHプロジェクト・・・
広島大学附属高校(広島)のSSHプロジェクトの一環として,高校・大学連携遠隔授業実験『タンパク質のゆらぎ-』を企画・実施した。このプロジェクトは「3つのジョイント」(1)化学と生物,情報科学との(学問的)ジョイント、(2)広島大学とのジョイント、(3)高校生と教官と研究者のジョイントをコンセプトとして行った。
4)広島大学附属福山高校SPPプロジェクト・・・
広島大学附属福山高校のSPPプロジェクトの一環として,夏期科学技術・理科学習プログラム「科学シミュレーションに挑戦しよう」に参画した。
5)広島舟入高校出張授業・・・
高大連携の『出前授業』として,広島県立舟入高校において出張授業を行った。この授業では時計反応により化学反応の基本的な性質を時計反応の演示実験を交えて説明した。
6)福岡修猷館高校講義・・・
SSH研究指定校である福岡修猷館高校において,理数科クラス2年生を中心に「数理科学入門講義」を行った。この講義では,笛の振動をテーマについて,実験およびシミュレーションの両面から講義した。講義の中で疑問に思ったことは,継続して「課題研究」等の時間に探求しており,その過程は「掲示板」等を通して生徒と研究者との間でDiscussionが継続している。
以上の取り組みを通して,1)研究者が非常に多くのことを「教えること」によって「学んで」いること,2)学習者が「知り」,「理解」し,「納得」するプロセスにはかなりの時間が必要で,そのためには合宿形式のセミナーや事後のMAIL等を通したDiscussionが重要であることが明らかになった(右図)。このような視点から,高大連携プロジェクトには「サイエンスコーディネーター(あるいはディレクター)」の存在が不可欠であり,このような人材の育成が急務であることが示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Izumi, Shunsuke: "Membrane Topology of Guinea Pig Cytochrome P450 17α Revealed by a Combination of Chemical Modifications and Mass Spectrometry."Biochemistry. 42. 14663-14669 (2004)

  • [文献書誌] Uchimura, Taro: "Seismic stability of preloaded and prestresscd reinforced soil abutment"Singapore. 1. 339-342 (2003)

  • [文献書誌] Mima, Yoshiaki: "ThinkingSketch A Proposal for Creation Supporting Tool"Hierarchies of Communication. 2003. 158-175 (2003)

  • [文献書誌] Shimada, Toshihiro: "Interferometric microscopy observation of the initial stage of electrochemical crystal growth of (DMe-DCNQI)2Cu."J.Cryst.Growth. 253. 351-356 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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