研究概要 |
本研究では,機械を作りながら数学化し,そこで求められる反省的な学習活動をweb教材として提示する教材提供サイトを開発する。平成15年度は、以下のことを行った。 1.数学の歴史博物館サイトの開発:http://130.158.186.230/museum/index.html イタリアの数学実験室関連サイトを日本語化し「数学の機械と文化の展示室」(100件以上の数学用機械のJAVAアプレットを含む)、Cabri-JAVAを伴う「アポロニウスの円錐曲線論の展示室」(第3巻までのすべての命題と円錐切断アプレットを含む)、「太陽の日周運動と日時計の影の展示室」(太陽系モデル上で、地球上のあらゆる場所の日時計の影の軌跡を描く)を開設した。さらにアナモルフォーズについての博物館サイトを開発している。 2.数学史道具サイトの開発: 本年度は、数学史上の道具を再現するwebサイトを開発した。 3.教師向けの教材の背景理論研究 教材理論(文化的数学内容論)を広く共有する必要から、「教育科学数学教育」誌に「道具による数学と文化」を連載した。 4.生徒向け教具の開発研究 以上のサイトで提供される数学機械は、実際に生徒が自ら探求することを通じてはじめて、数学学習の道具としての意味をなす。必要情報は、web上で公開されているが、総合的な学習の時間、選択数学、夏休みの自由研究などで一層、生徒の自主学習において活用されるような変換教具を開発した。また、その考え方を「絵をみてできる数学実験」講談社として出版した。
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