研究分担者 |
萱野 貴広 静岡大学, 教育学部, 教務員 (30293591)
丹沢 哲郎 静岡大学, 教育学部, 助教授 (60272142)
熊野 善介 静岡大学, 教育学部, 助教授 (90252155)
三井 豊子 静岡大学, 教育学部, 講師 (90303718)
大塚 浩 静岡大学, 教育学部, 教授 (10233181)
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研究概要 |
本研究では,子どもたちが自分の考えを豊かに発想し、表現していくことを実現し,児童生徒の科学的思考力や言語能力を育成するための理科授業実施プログラムを開発することをねらいとしている。特に,理科実験を授業の核にしてそれらの能力を培う場面を取り入れた実施プログラムを開発する。 平成15年度は,「金属の燃焼から,物質の不思議を探ろう」という題材の中学校2年生の授業と「べっこう飴をつくる」という題材の小学校5年生の授業を対象に、生徒・児童たちによる追究や討論活動ですすめる授業が行われた。種々の実験や討論を通して子どもたちは自分なりの考えをつくる手がかりを得たり,仲間の考えのよさを取り入れながら,自分たちなりに納得する考えを創っていくことができた。 実験授業終了時での中学2年生の生徒たちの振り返りと感想からは,「楽しい追究だった」,「おもしろかった」という生徒が多い一方で,「難しかった」という生徒もいた。また,「自分なりの考えが出すことができた」や話し合いや討論のもたらす意義や効果について述べているものも多くあった。小・中学校のいずれの授業も協同的な追究や討論活動のよさを子どもたちは感じ取ることできた一連の授業であった。授業分析と授業の中での発話活動および言語的な現れは分析途上にあり、その結果や成果はまもなくまとめられる予定である。
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