研究概要 |
昨年度(課題番号:14022232)作成したシミュレーション教材をベースに,今年度(課題番号:15020240)からは新たに,それらの教材を実際の授業の中でどのように活用するかを示すために,解説を含めたコンテンツの作成を中心に取り組んでいる。Flashアニメーションを中心としたマルチメディア教材の設計・開発としては,小学校向けにはグラフの描き方から「棒グラフの描き方・読み方」「折れ線グラフの描き方・読み方」「帯グラフの描き方・読み方」「円グラフの描き方・読み方」ならびに「度数分布表の作り方」を,中学校向けには確率の基礎概念の「確率とは」と,ランダムな確率現象と規則的な割合との違いを明確にする「確率と割合」を,高等学校向けには資料の整理から,「度数分布表とヒストグラム」「平均値と中央値」「分散と標準偏差」「相関図と相関」を取り上げ,ほぼ完成し,細かい手直しを行っている。 また,確率実験のために4面体,6面体,8面体,12面体,14面体,20面体のサイコロの展開図をPDFファィルとしてWeb上で提供し,印刷して糊付けすれば,サイコロが作れるようにした。 算数の分野からは「世界の九九」のビデオ教材,指算による九九の解説を作成した。 これらの成果は統計関係の国内外の学会・研究会,ならびに数学教育の関連学会で6回発表し,統計関係者,教育関係者の意見の吸い上げを行った。 次年度は確率・統計を中心とする残りの分野のコンテンツの作成とともに,今年度作成した教材を実際の教育現場に持ち込んで,評価・修正を行うことにしている。 なお,完成したものは下記URLで公開しているので,随時参照されたい。 http://case.f7.ems.okayama-u.af.jp/statedu/
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