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2003 年度 実績報告書

アニメーション教材のインターネット公開による生命科学への誘い

研究課題

研究課題/領域番号 15020258
研究機関関西医科大学

研究代表者

渡辺 淳  関西医科大学, 医学部, 助教授 (40148557)

研究分担者 原 臣司  藤田保健衛生大学, 短期大学, 教授 (90269671)
灰田 宗孝  東海大学, 医学部, 教授 (20208408)
山田 久夫  関西医科大学, 医学部, 教授 (00142373)
キーワードアニメーション / 生命科学 / Web / 教材 / 能動学習 / アレルギー / 転写 / 循環
研究概要

生体制御系のうち、生命現象の基本部分を占めていてアニメーション化が威力を発揮し、児童・生徒・学生の知的好奇心を引き出しやすい学習項目を選んでモジュールとし、準備段階として各モジュールについて専門過程の学生を対象とした内容の画像・アニメーション教材を試作した。続いて、これらの教材を使用して、医療系大学・短期大学において講義・演習・実習を実施し、学生ボランティアによる教材の評価と問題点の抽出、改善意見の収集(レビュー)をおこない、試験公開サイト(http://www3.kmu.ac.jp/anat1/)に「循環」(体循環、心臓と大動脈:正常時、心臓と大動脈:運動時、心臓と大動脈:動脈硬化と高血圧)、「アレルギー」、「補体」、「転写制御とタンパク合成」、「細胞の構造と機能」をアップロードしてインターネット経由でレビューをおこないつつある。さらに、これらの結果にもとづいて教材を修正し、関西医科大学の画像配信サーバ(http://image2.kmu.ac.jp/risu/)から、一般・中等教育向け教材「からだのポンプ」、「からだをまもる」、「細胞ってなに?」、「細胞の内と外」、「細胞:ものをつくる、働きを調節する」をインターネットに試験公開中である。また、教材の配信環境および受信環境のセキュリティー上の問題点とその対策についても検討を進めつつある。
本研究により、画像・アニメーション等を用いた教材が、学習者の興味を誘導するとともに専門過程進学時点での学生の学習の理解度を高める効果があり、特に、インターネットを活用した教材のユビキタス化は自学自習に対して強力な支援効果を示し、さらに、学生の満足度が向上することがわかってきた。また、教材作成には藤田保健衛生大学短期大学の学生有志が卒業研究を兼ねてボランティア参加し、また、教材評価のためのボランティアレビューワーとして、関西医科大学の学生有志の協力を得ている。こうした教材作成の過程が、作成者の能動学習を動機づけ、生命現象に関する理解が著しく深まることに加えて、教材評価についてもその過程が評価者の能動学習を強力に動機づけることもまた、明らかとなりつつある。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 渡辺 淳: "インターネットを用いた生命科学教材の作成と共有教材化"平成15年度情報処理教育研究集会論文集. 15. 125-128 (2003)

  • [文献書誌] 渡辺 淳: "医療への利用を目的とした無線ネットワークのセキュリティー実験"医療情報学. 23 suppl. 853-856 (2003)

  • [文献書誌] 渡辺 淳: "医科大学のインターネットセキュリティー対策"医療情報学. 23 suppl.. 562-565 (2003)

  • [文献書誌] 渡辺 淳 ら: "医療施設における無線ネットワークのセキュリティー実験"医療情報学. 24(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] Utsunomiya Y: "Crossreaction with an anti-Bax antibody reveales nobel multi-endocrine cellular antigen."J.Histochem.Cytochem.. 52(印刷中). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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