研究課題/領域番号 |
15021101
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
若尾 政希 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 助教授 (80210855)
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研究分担者 |
庄垣内 正弘 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60025088)
赤尾 栄慶 独立行政法人, 京都国立博物館学芸課, 保存修理指導室長 (20175764)
浅野 裕一 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (20127476)
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キーワード | 読書 / 出版環境 / 社会変容 / 技術 / 写本 |
研究概要 |
C班「出版環境研究」は、出版と社会との関わりを問題にする班であることから、C班が中心となり出版と社会変容との相互関係を議論するための研究会、「書物・出版と社会変容」研究会を立ち上げ、平成15(2003)年7月より東京で月例会を開催した。この研究会には特定領域研究の参加者だけでなく、広く出版・書物に関心を持つ研究者に声をかけ、毎回活発な議論を行っている。 各回の報告者・報告タイトルを列挙すると、第一回、若尾政希(一橋大学):「一八世紀日本社会の変容と書物」、小関悠一郎(一橋大学・院):「領主層における書物の受容と藩政改革-米沢藩を事例として-」、高橋章則(東北大学):「型紙と版本と-伊勢から東北にやってきたモノたち-」。第二回、杉仁(早稲田大学講師):「在村文化と書物・出版活動-『全唐詩選』、清国文人界とのかかわりを中心に-」、蝦名裕一(東北大学・院):「盛岡藩における学問受容と政治抗争-北可継の活動を中心として-」。第三回、引野亨輔(日本学術振興会):「近世日本の書物知と仏教諸宗」、高倉一紀(皇學館大学)「伊勢の蔵書家-堀内広城の事例から-」。第四回、池田証寿(北海道大学):「『玉篇』写本・版本の漢字字体規範に関する研究」、工藤航平(東京学芸大学・院):「村役人の情報収集・蓄積と行政能力の獲得について」、小川和也(一橋大学・院):「「藩知」概念の策定をめざして-越後長岡藩を事例に」。第五回、粟野宏(山形大学):「初期活版印刷術の東西比較-技術の内在的論理をふまえた一考察-」、白井純(北海道大学):「キリシタン版落葉集と易林本節用集の字体注記-印刷方法との関連から-」、小池淳一(国立歴史民俗博物館):「写本の意義-東北地方における民俗文化から-」である。
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