藤本は30年余日本全国に現存する朝鮮古刊本を調査・研究して来た。現在『日本現存朝鮮本研究』の入力・出力・校正を行っているが、それは経・史・子・集の四部の形式を採っている。 本年度は東洋文庫・静嘉堂文庫・天理図書館・京都大学図書館の朝鮮本を約400冊看了した。又刊年、刊地特定或いは推定の根據となる刻手名も従来通りに集め、かなり多数を蒐集した。 高井は同上書の入力・出力・漢字変換・旧漢字使用の為のプログラムを研究・開発し、来年度5月末には完成の予定である。昨年12月には藤本と共に台湾中央研究院計算中心を見学し、漢字入力・出力法等について同中心の専門家と意見を交換した。 今秋『日本現存朝鮮本研究』(集部)の刊行助成金を申請し、来年度に出版予定である。
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