藤本は30余年間日本全国に現存する朝鮮古刊本を調査・研究して来た。現在『日本現存朝鮮本研究』の入力・出力・校正を行っているが、それは経・史・子・集の四部の形式を採っている。 本年度は東洋文庫・西尾市立図書館・天理図書館・京都大学図書館の朝鮮本を約500冊看了した。又刊年・刊地特定或いは推定の根拠となる刻手名も従来通りに集め、かなり多数を蒐集した。 高井は同上書の入力・出力・漢字変換・旧漢字使用の為のプログラムを研究・開発した。本年1月には藤本と共に韓国の大蔵経研究所を見学し、漢字入力・出力法等について専門家と意見を交換した。 昨秋『日本現存朝鮮本研究』(集部)の刊行助成金を申請したが、それが今春認められれば、来年2月に京都大学出版会より刊行の予定である。 3000部近くの収録本の内容検討及び校正の為に忙殺され、論文は書き得ていないが、諒とされたい。
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