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「満洲国」当時に、同国内で刊行されていた『観光東亜』の日本現存分の総目次を作成して、平成15年度研究成果とした。同誌は日本国際観光局大連支部(のち東亜旅行社奉天支社)において、1934年に『旅行満州』とのタイトルで創刊され、『観光東亜』を経て『旅行雑誌』と誌名変更している。国内機関所蔵状況による限り、1944年8月号まで存在を確認している。日本国内では「満洲国」現地出版ということもあってか、全巻を通して参照することはできない。しかし、同誌記事には、貴重な写真ページが見られるほか、執筆陣としては、当時の文学界、芸術界、学界を網羅するものとなっており、資料価値は極めて高い。国内公蔵の巻号のほかにも、さいわい目睹できたものもあったので、ここに今後の充実を期しながら、とりあえず総目次を編纂したのである。かねて進行中の『元朝秘史』研究に関わる文献目録は、16年度中の完成を目指して作業を進行している。
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