研究課題/領域番号 |
15029221
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
佐藤 真 福井大学, 医学部, 教授 (10222019)
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研究分担者 |
八木 秀司 福井大学, 医学部, 助手 (10303372)
安藤 康一 福井大学, 医学部, 助手 (70334810)
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キーワード | 領野 / 大脳皮質 / 視覚野 / 発達 / 転写因子 / GABA / シフト |
研究概要 |
Otx1遺伝子欠損マウス(理研相沢先生より供与)のバックグラウンドを改変し成体にまで成長する系統を確立し、同マウスにおいて大脳皮質の形成特に領野の相対的領域の変化を見いだした。さらに生後視覚野でのGABA性神経細胞数の減少を見いだし、また同マウスにおいて発現が減弱する分子を同定した。以下にその内容を記す。 まず、Otx1遺伝子欠損マウスであるが、同マウスにはイタリアのSimeoneのグループによるものと、熊本大(現、理研)の相沢教授のグループによるものがある。Simeoneのマウスは生後も長く生存する。一方、相沢教授のマウスは生後まもなく、homozygoteは死亡する。この違いは前者が部分ノックアウトであるためとも考えられたが、他方バックグラウンドの違いによる可能性も考えられた。そこで我々は、相沢教授よりマウスの供給を受け、Otx1遺伝子欠損マウス(体色black)x BDF1マウスの交配を試みた。その結果成体にまで成長するhomozygoteの系を樹立した。 Otx1遺伝子欠損マウス大脳皮質において、大脳皮質領野のマーカー(cadherin8)を用いて検討したところ、領野のシフトが観察された。これはOtx1により領野の性質が変わるとの従来の報告とは異なるものであった。さらに領野のシフトの様子をトレーサーや、その他の領野のマーカーにて観察・確認した。 又、生後の視覚野におけるGABA細胞数の減少を観察した。その減少は全てのGABA細胞においては観察されず、その一部のポピュレーションが減少することを、他のマーカーと併せ確認した。
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