• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

線虫C.elegansプレキシン下流因子の検索

研究課題

研究課題/領域番号 15029222
研究機関名古屋大学

研究代表者

高木 新  名古屋大学, 理学研究科, 助教授 (90171420)

キーワードプレキシン / セマフォリン / サプレッサー検索 / C.elegans
研究概要

プレキシンから成長円錐の崩壊に至る分子機構の解明がプレキシンセマフォリン研究における焦点のひとつである。セマフォリン3ファミリーによる成長円錐崩壊に関与すると考えられているプレキシンAでは、ハエと脊椎動物での研究から膜タンパク質offtrack、MICAL oxydoreductaseがシグナルの伝達に必要といわれているが、詳細は不明である。また、最近、アフリカツメガエルの神経性網膜培養細胞を用いて、セマフォリン3による成長円錐崩壊には蛋白質翻訳が必要であること、さらにセマフォリン3が蛋白質翻訳を活性化させるという報告があったが、この現象の一般的な重要性は確定していない。本研究ではC.elegansを用いて遺伝学的にplx-1のシグナル伝達に関係する遺伝子の同定を試みた。
・plx-1サプレッサーの単離:plx-1変異体の雄尾部感覚器ray1の位置が9割以上の個体で前方へ移動するという高い浸透度を示すことを利用して、この表現型を抑圧するのサプレッサーを複数個単離した。nc40,ne41、2種のサプレッサーは7割から8割の個体でray1表現型を抑圧した。マッピングによってnc41はLGIIに位置することが明らかになり、これが遺伝子内Y48G9A.1のexon1を含む約7kbの欠失であることを明らかにした。Y48G9A.1は出芽酵母のGCN1と相同であり、eIF2α kinaseであるGCN2の活性化因子をコードすると予想される。酵母では飢餓状態などのストレス存在下でGCN2が翻訳開始因子eIF2αをリン酸化して翻訳を抑制することが知られている。以上の結果はプレキシンの下流で翻訳が活性化されるという仮説を支持している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] C.elegans PlexinA PLX-1 mediates a cell contact-dependent stop signal in vulval precursor cells.2005

    • 著者名/発表者名
      Zhicen Liu, Takashi Fujii, Akira Nukazuka, Hajime Fujisawa, Shin Takagi
    • 雑誌名

      Developmental Biology (in press)

  • [雑誌論文] mau-2 acts cell-autonomously to guide axonal migrations in Caenorhabditis elegans.2004

    • 著者名/発表者名
      Claire Y.Benard, Hania Kebir, Shin Takagi, Siegfried Hekimi
    • 雑誌名

      Development 131

      ページ: 5947-5958

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi