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2003 年度 実績報告書

ショウジョウバエ感覚神経細胞の誕生からネットワーク形成まで

研究課題

研究課題/領域番号 15029257
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

中村 真  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (30212103)

キーワードゲノム / シグナル伝達 / 生理 / 脳 / 神経 / 味覚 / 発生・分化
研究概要

我々は、これまでにショウジョウバエ翅、脚に存在する味覚器に特異的に発現するエンハンサートラップ系統を167系統独自に単離した。そのうち、129系統に関してInverse-PCR法によりP因子挿入部位が判明した。現在これらのエンハンサートラップ系統を利用した5種類の神経細胞の完全識別を試みている。当初の予想に反して、レポーター遺伝子の発現は、遺伝子量に依存して変化することが判明したが、#15,#39,#47という少数の系統を用いて、レポーター遺伝子の発現のレベルを指標に神経細胞を完全に識別することができた。これらの結果は、当初目的の一つに挙げた、GAL4を用いた細胞特異的除去実験は、現時点では難しいことを示している。これらの結果は、遺伝子の多くは我々の予想に反して、個々の味覚神経細胞を識別できるほど高い細胞特異性を持たないということを示唆しているのかもしれない。もう一つの可能性は、現在用いているエンハンサートラップの仕組み自体に問題があり、神経細胞に於いて少数の細胞での遺伝子発現をトラップすることが出来ていないということである。我々は、この点を検証すべく、現在のエンハンサートラップベクターの改変を行っている。具体的には神経細胞のマーカーであるelav, msiの転写開始点、および、3'-UTRを持ったエンハンサートラップベクターを構築して、トランスジェニック系統そ作製している。現在、それらのトランスジェニック系統を用いた発現解析を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中村 真: "未分化神経細胞特異的RNA結合タンパクMUSASHI"Clinical Neuroscience. 21(10). 1115-1118 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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