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2003 年度 実績報告書

mRNA核外輸送因子Tap関連遺伝子産物の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 15030225
研究機関大阪大学

研究代表者

片平 じゅん  大阪大学, 生命機能研究科, 助教授 (30263312)

キーワード核-細胞質間輸送 / 遺伝子発現調節 / メッセンジャーRNA / Tap
研究概要

mRNA核外輸送因子であるTap(nuclear export factor 1=NXF1)に相同性を示す一群のファミリー遺伝子産物の機能的な多様性を明らかにするために、平成15年度研究計画に従い、3種のマウスTap関連遺伝子産物(mNXFa、mNXF2、mNXF3)に結合するタンパク質因子の網羅的同定を試み、現在までに各々に結合する因子群を複数同定した。得られた因子は核膜孔を構成するタンパク質群のみならず、細胞質における特定のmRNAの輸送や局在化に関与することがすでに知られているRNA結合タンパク質や細胞質内における物質輸送に関与する細胞骨格結合タンパク質、あるいは、翻訳調節因子であった。これらのことから、それぞれのTap関連遺伝子産物とも、核膜孔を介したmRNAの輸送因子として構能するばかりでなく、細胞質における発現調節や発現局所へのmRNAの輸送にも関与することが強く示唆された。それぞれの因子との結合の生理的意義については、現在さらに詳細な解析を実施中である。また、Tap関連遺伝子産物の発現様式の解析をさらに詳細に行なった。その結果、Tapがほぼ全組織、臓器に普遍的に発現しているのに対し、NXFaは胎生期の臓側内胚葉、NXF2は精原細胞、NXF3はセルトリ細胞に強い発現が見出された。今後、Tap関連遺伝子産物に対する特異抗体を用いて当該組織の抽出液から共沈することやTap関連遺伝子産物のノックダウンに伴い発現量が変化することを指標として、それぞれに特異的に結合する積み荷mRNAの同定を試みる。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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