研究課題/領域番号 |
15032203
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
竹島 浩 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70212024)
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研究分担者 |
久米 秀明 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50322714)
東郷 暁 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40282123)
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キーワード | RBCCファミリー / TRIMファミリー / E3ユビキチンリガーゼ / 骨格筋 / 心筋 |
研究概要 |
我々のグループでは、骨格筋細胞と心筋細胞の細胞表層膜の細胞質側に局在する新規タンパク質としてミツグミン53(MG53)を見い出した。MG53一次構造中には疎水性領域がなく、細胞膜上での他の分子との相互作用によりその局在が規定されると予想される。また、分子内ドメイン構造解析からMG53は新規のRBCC/TRIMファミリーの一員であることが判明し、RINGフィンガー構造を有するその分子群にはE3ユビキチンリガーゼの機能が推定される。本研究における目的は、MG53の機能を明らかにすることであり、平成15年度は以下の実験を遂行した。MG53の細胞膜上の結合パートナーと基質タンパク質の分子同定に向けて、酵母two-hybrid系での分子探索を行ったが、生理的な相互作用候補分子は残念ながら得られなかった。また、組み換えMG53融合タンパク質を用いたartificialな系ではあるが、MG53のE3リガーゼ活性を示唆する予備実験の結果が得られた(臨床研田中研究室との共同研究)。一方、MG53のノックアウトマウスの作製には成功し、現在その解析を行っている。MG53欠損マウスには高頻度で運動能力低下個体が含まれ、徐脈傾向や不整脈が観察されている。従って、現在までの研究成果としては、分子機能は依然不明であるものの、MG53は心臓機能に極めて重要であると結論される。また、その欠損マウスは不整脈などの心疾患のモデル実験系としての有用性も期待される。来年度も継続して、MG53の生理的機能の実体に、迫りたいと考えている。
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