研究概要 |
tetrakis-(N-methyl-4-pyridiniumyl)porphineの細孔径の異なる(2.4,3.5および4.2nm)メソポーラスシリカへの吸着を行った。反応はtetrakis-(N-methyl-4-pyridiniumyl)porphine塩の溶液とメソポーラスシリカを混合し、室温で反応させると容易に進行した。吸着量が増加するに伴いSoret帯の吸収波長が短波長側に、対応するルミネッセンスは長波長側にシフトし、吸着量の増加に伴い色素が二量体を形成することが示唆された。この際細孔のサイズはスペクトルシフトに大きな影響を及ぼさなかった。 メソポーラスシリカの形態設計 酸性条件下アルコキシシランの重縮合により得られる粘稠溶液をポリエチレン板上にキャストし乾燥,熱成後これを剥がしとることにより自己保持性膜が得られる。これを空気中500℃で加熱することによりメソポーラスシリカの厚膜(膜厚数十μm)を得た。この際前駆溶液にアルミニウム源となる塩化アルミニウムを加えることで、ケイ素の一部をアルミニウムで置換することができた。 またシリカの球状粒子を得るのによく用いられるSt喘er法に超分子鋳型法を取り入れ、真球状のメソポーラスシリカ粒子の合成にも成功した。サイズ分布はよくそろっており現在までに数十nmからμmサイズの粒子を得ている。
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