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2004 年度 実績報告書

ソルボサーマル法を駆使するゼロリコンビネーション光触媒の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15033272
研究機関近畿大学

研究代表者

古南 博  近畿大学, 理工学部, 助教授 (00257966)

キーワード酸化チタン / 光触媒 / ソルボサーマル法 / ブルカイト / 吸着剤
研究概要

本研究では、有機溶媒の多様性を利用して、さまざまなソルボサーマル技術を新たに開発する。これらを駆使して様々なTiO_2光触媒系を調製し、その光触媒特性の評価や新規反応系を開拓するとともに、その量子効率の向上およびゼロリコンビネーション化を目指した。
1)ソルボサーマル法によるブルカイト型酸化チタン光触媒の合成と光触媒特性評価
TiO_2はアナタース、ルチル、ブルカイトの3つの結晶系で存在する。その中でアナタースとルチルはよく知られており、これらの合成および光触媒や触媒担体への応用に関する研究例は多い。一方、純粋なブルカイト型TiO_2は合成が困難であるため、その物性や光触媒特性についてはあまり研究されていない。そこで、ソルボサーマル法によるブルカイト型TiO_2の合成を種々検討した。その結果、チタン源にチタンオキシアセチルアセトナート、溶媒にエチレングリコール-水混合系、共存物質に各種ナトリウム塩を用いるとブルカイト型酸化チタンのナノ結晶が生成することを見いだした。これを複数の光触媒反応系に用いたところ、ブルカイト酸化チタンの最適な物性は反応系に依存して大きく異なること、および、最適な物性を付与された試料は、市販高活性品P-25やST-01と比べても遜色ない特性を示すことが明らかになった
2)ソルボサーマル法を用いる酸化チタン-吸着剤コンポジットの合成とその評価
気相中に拡散した物質の分解・無害化反応を効率的に進めるためにはTiO_2-吸着剤コンポジットが有効であると考えられる。しかし、高活性な光触媒を吸着剤と複合化されるのはかなり難しい。ソルボサーマル合成条件時に吸着剤を系内に共存させ、吸着剤上に直接高活性TiO_2を生成させる手法を開発し、これが期待通り優れた光触媒特性を示した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Synthesis of thermally stable χ-alumina by thermal decomposition of aluminum isopropoxide in toluene2004

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Kominami
    • 雑誌名

      J.Am.Ceram.Soc. 87

      ページ: 1543-1549

  • [雑誌論文] Highly dispersed transition-metal-containing polyoxomolybdates [XMo_6O_<24>^<n->;X=Fe,Co,and Ni] on alumina modified with a silane agent and their catalytic features for partial-methanol-oxidation2004

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Kominami
    • 雑誌名

      Appl.Catal.A, General 276

      ページ: 187-195

  • [雑誌論文] ソルボサーマル法による高活性光触媒の調整2004

    • 著者名/発表者名
      古南 博
    • 雑誌名

      マテリアルインテグレーション 17

      ページ: 7-12

  • [図書] 高機能な酸化チタン光触媒 第2章第6節「ソルボサーマル法による高活性酸化チタン光触媒材料の合成2004

    • 著者名/発表者名
      古南 博
    • 総ページ数
      499(12)
    • 出版者
      エヌ・ティー・エス

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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