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2003 年度 実績報告書

中〜大〜巨大質量ブラックホールの形成に関する恒星系力学からみた統一的理解の構築

研究課題

研究課題/領域番号 15037203
研究機関東京大学

研究代表者

船渡 陽子  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (80292720)

研究分担者 牧野 淳一郎  東京大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50229340)
キーワードブラックホール / 恒星系力学 / 銀河中心 / 球状星団 / 専用計算機
研究概要

本研究の目標は、N体計算により、ブラックホールを持つ恒星系の力学進化を調べ、恒星系の中にあるブラックホールの成長を明らかにすることである。この数値計算が難しいのは、ブラックホールとそのまわりの恒星の質量比が大きいことと、多くの場合にブラックホールを含む恒星系は衝突系であることによる。
このようなシミュレイションを現実的な時間で行なうためには、衝突系向き重力多体問題専用機GRAPE6を並列化して用いる必要がある。またアルゴリズムも工夫しないといけない。今年度は、衝突系の並列計算をより高速に行なうための、ホスト計算機用のマザーボードを大量に購入した。購入したのは、向こう1年は最速のCPUであろうAMD Athlonの64bitCPUをのせることができ、またGiga bit ethernet connectionをもつマザーボードである。その64bit CPU用のGRAPE6のライブラリを作成した。これによって、ホスト計算機自体の計算速度、および、並列計算におけるネットワークの速度の両方を速くできるようになった。
また、ブラックホールの成長において、恒星系の中にブラックホールが3体以上ある場合の進化を調べるため、個々の質点が半径を持ち、ある程度近付いたら合体するような3個の質点系の時間積分のためのプログラムを作成した。そのプログラムを応用して太陽系内の小天体の力学進化を調べ、太陽系内にある小天体ペアの起源について新しい知見を与えることに成功した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoko Funato: "The formation of Kuiper-belt binaries through exchange reactions"Nature. 427. 518-520 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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