研究課題/領域番号 |
15039222
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山崎 義光 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (40201834)
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研究分担者 |
馬屋原 豊 大阪大学, 医学部附属病院, 医員(臨床研究)
伊藤 孝仁 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60362703)
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キーワード | 糖尿病 / 遺伝子治療 / 再生医療 / PDX-1 / トランスジェニックマウス / インターフェロン / インスリン / 骨髄 |
研究概要 |
近年、各臓器・組織に存在すると考えられる組織幹細胞が、胚性幹細胞に匹敵する多分化能を有することが次第に明らかとなり、再生医療のツールとして注目を集めつつある。本研究では、糖尿病の未来治療として期待される膵β細胞再生療法に向けて組織幹細胞の可塑性を検討する。 我々は以前chicken β-actin gene(CAG) prormoterの下流にstuffer構造CATを介してPDX-1遺伝子をつないだconstructを有するトランスジェニックマウスを作成した(CAG-CAT-PDX1 mice)。このマウスをインターフェロン存在下にCreを過剰発現するトランスジェニックマウス(Mx-Cre mice)と交配し、上記2つのtransgeneを有するマウス(CAG-CAT-PDX1/Mx-Creマウス=Double Tgマウス)を作製した。生後3日のDouble TgマウスにInterferon inducerであるpIpCを投与し、生後10日目に抗PDX-1抗体を用いた免疫組織染色を施行したところ、骨髄、リンパ節、脂肪細胞および肝細胞他、全身の諸臓器においてPDX-1の発現を認めた。さらにDouble Tgマウスの諸臓器よりRNAを抽出し、RT-PCRを施行したところ、骨髄、肝臓、下垂体においてインスリン遺伝子の発現を認めた。今後、異所性インスリン産生細胞を免疫組織染色で同定し、さらにpatch incubation法またはperifusion法を用いて単離した組織のグルコース応答性インスリン分泌の有無を検討する。
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