研究課題
5月に第1回総合会議・総括班会議を行い、各計画研究班の成果の共有化と他研究分野との共同研究等について研究計画を討議した。7月には企画会議、10月に第2回総括班会議を開催し、具体的目標として、A学融合方法論、B災害と環境:生と死、C東アジアと日本列島のヒトとモノの移動、D城・まち・むらの社会史という4つの研究の柱を設定した。計画班を各柱に配置することによって、具体的研究目標の下に共同研究を行い易い環境を作り、学融合を進展させる作業を行った。野外調査として、中世北日本海の交流について明らかにするためにロシア・サハリン白主土城の発掘調査(7月2日から12日)、青森県十三湊遺跡の発掘調査(9月2日から20日)を考古学・自然科学班が中心となって行った。また文献史学班を中心として丹波国山国荘史料調査を行った。若手研究者育成のために若手教育プログラム・中世考古学・北方考古学基礎講座を8月25〜27日に北海道常呂実習施設において開催した。また一般への成果の公開ということで、第2回公開シンポジウム「東南アジア日本町の研究」(於:奈良県新公会堂)を6月に、第3回公開シンポジウム「東アジアの水中考古学」(於:福岡国際ホール)を10月に開催し、中世東シナ海沿岸の人・モノの移動について報告が行われた。グローバルベースを使った情報の公開と活用のため、中世墓データベースのインターネット上での公開を開始した。第1回公開シンポジウムの成果を『中世総合資料学の可能性』として11月に出版した。これまでの研究状況について、海外評価委員から評価を受けるために第1回国際評価委員会議(2月5日)を開催し、ロシア科学アカデミー・A・デレビアンコ教授、サハリン総合大学・A・ワシレフスキー教授に評価を受けた。2月に第2回総合会議・第3回総括班会議を開催し、本年度の研究成果の報告と次年度研究計画について討議を行った。
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第6回北アジア調査研究報告会 発表要旨
ページ: 43-46