研究分担者 |
増田 隆一 北海道大学, 創生科学共同研究機構, 助教授 (80192748)
深澤 百合子 東北大学, 国際文化研究科, 教授 (90316282)
右代 啓視 北海道開拓記念館, 学芸部, 学芸第一課長 (30213416)
浪川 健治 筑波大学, 大学院・人文社会研究科, 助教授 (50312781)
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研究概要 |
アイヌ文化の形成過程を解明するために、 (1)「内地化した物質」(鉄鍋や鉄鋼製品、木製品、ガラス玉など)の生産と流通問題に取り組んできた。うち鉄鍋については14世紀半ば以降、能登半島の産地(中居など)からもたらされた可能性が大きいことを推定できた。 (2)これに加えて、「物質の内地化」を可能にした生産体制(集落・領域の構造と形態)と集団(交流・交雑)も指標として欠かせない。道北地方の防御性施設のなかに擦文文化期にさかのぼる可能性が高い例の確認など、これらの課題の解明も進んできた。 (3)文化の担い手・集団の解明もすすみ、オホーツク人の道北・道東2グループの分類が固まってきた。 (4)これらの研究成果を、刊行物(『蝦夷からアイヌへ』,『ヒグマ学入門』,『オホーツク文化の研究3目梨泊』),大学学部教育(北大学総合博物館で学ぼうヒグマ学入門),市民講座(朝日カルチャー『ヒグマ学入門』),博物館展示などの形で公表・報告・活用しつつある。
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