研究課題/領域番号 |
15068210
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
石田 肇 琉球大学, 医学部, 教授 (70145225)
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研究分担者 |
土肥 直美 琉球大学, 医学部, 助教授 (30128053)
岩政 輝男 琉球大学, 医学部, 教授 (10110842)
金城 貴夫 琉球大学, 医学部, 助教授 (30284962)
平田 和明 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (50139648)
鵜澤 和宏 東亜大学, 総合人間文化学部, 助教授 (60341252)
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キーワード | オホーツク文化人骨 / 中世鎌倉人骨 / グスク時代人骨 / 動物考古学 / 古病理学 / 形質人類学 / 生活誌 |
研究概要 |
1.北海道における中世を中心とする人々の生活誌復元 ○オホーツク文化期に属する網走市モヨロ貝塚、礼文町浜中遺跡、サハリン鈴谷貝塚出土人骨資料の整理、復元、調査を実施した。 ○頭蓋形態小変異18項目を用いて、アイヌの地域性の出現について、調査した。アイヌをサハリン、北海道東北部および南西部の3地域にわけて、縄文やオホーツク集団、さらに、近隣諸集団と比較検討を行った。 ○北海道常呂町トコロチャシ跡遺跡から出土した古人骨にみられた癒合椎について報告し、化膿性脊椎炎によるものと推定した。 2.沖縄のグスク時代を中心とする人骨の調査研究 ○平成16年9月に具志川グスクの調査を行った。盛本勲氏(C01-4)らとの共同研究である。 ○久米島の近世墓に由来する人骨の頭蓋形態小変異を調査した。その結果を基に、近隣の人類集団と比較した。 3.中世鎌倉人骨の研究 ○鎌倉市由比ヶ浜地域出土中世人骨の刀創の特徴を比較検討した。 ○中世女性人骨に認められた脊椎カリエスの一例を報告した。実際に椎体の一部を採取し、琉球大学医学部細胞病理学分野において、古代結核菌DNAの抽出と増幅を試みた。 ○鎌倉市出土の中世人頭蓋に基づいて性別判定の判別式を求めた。 4.生物の死後、その遺体が化石となるまでの、資料形成過程の研究を行う分野をタフォノミーという。もともと古生物学で発達した研究手法であるが、これを動物考古学に応用し、遺跡で出土する動物骨資料の由来を検討した。
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