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2006 年度 実績報告書

日本中世における貿易陶瓷器の生産と受容の構造的解明

研究課題

研究課題/領域番号 15068213
研究機関専修大学

研究代表者

亀井 明徳  専修大学, 文学部, 教授 (70204633)

研究分担者 手塚 直樹  青山学院大学, 文学部, 教授 (80337857)
清水 信行  青山学院大学, 文学部, 教授 (00178980)
キーワード元青花瓷 / 貿易陶瓷器 / ナカノ浜 / 古琉球 / 景徳鎮窯 / 化学分析 / 石垣島名蔵シタダル遺跡 / 久米島
研究概要

貿易陶瓷器を資料として,わが国中世における唐物受容の実態を究明しようと試み,18年度は以下の調査と報告書の作成を行なった。
1.日本出土の青花瓷器の資料集成:元青花瓷器は,景徳鎮窯で焼造された生産量が極めて少なく,他の中国陶瓷器に比較して,希少性の特異な遺物であるために,かえって,受容階層の分析,流通経路の解明のために,有力な考古資料の役割をもっている。全国35遺跡から出土している元青花瓷器のすべてを,実測しなおし,写真撮影および調書の作成に取り組み,ほぼ95%は終了した。19年度にこれをまとめて報告書を作成する。
2.陶瓷器の化学分析によって産地同定および年代測定の可能性を探る試み:中国窯跡等採集の陶瓷器破片を,東京学芸大学および富山大学と共同して,分析を続行している。
3.景徳鎮窯焼造の元青花瓷器の調査:特別展示のために,景徳鎮陶瓷館に,江西省内から集められた機会を利用し調査を行う。
4.台湾・膨湖島出土の唐代越州窯青瓷の調査:台湾出土の中国陶瓷器は極端に少ない中で,例外的な存在である膨湖島出土の越州窯青瓷を調査。
5.今帰仁城出土の青花瓷器の調査:古琉球の北山の中核であった今帰仁城出土について,同教育委員会と共同して,元青花瓷器の実測・撮影・調書作成を実施し,その成果は,報告書としてすでに公刊した。
6.沖縄県久米島町ナカノ浜で確認された海底遺跡の調査の最終確認作業を実施。石垣島名蔵シタダル遺跡採集陶瓷器の調査をおこなう。
7.南西諸島出土陶瓷器に関して,鹿児島県大島郡の宇検村倉木崎海底遺跡との比較検討をおこなう。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 今帰仁城跡出土元青花瓷の研究2007

    • 著者名/発表者名
      亀井明徳, 柴田圭子, 高島裕之, 新島奈津子
    • 雑誌名

      今帰仁城跡周辺遺跡III-村内発掘調査報告

      ページ: 227-252

  • [雑誌論文] 日本中世における貿易陶瓷器の生産と受容の構造的理解2007

    • 著者名/発表者名
      亀井明徳, 手塚直樹
    • 雑誌名

      中世考古学の総合的研究-学融合を目指した新領域創生 (第2回総合会議論文集)

      ページ: 125-135

  • [雑誌論文] 南島における喜界島の歴史的位置-"五つのカメ"伝説の実像2006

    • 著者名/発表者名
      亀井明徳
    • 雑誌名

      東アジアの古代文化 129号

      ページ: 84-109

  • [雑誌論文] 青山学院大学人文科学研究部2006

    • 著者名/発表者名
      手塚直樹
    • 雑誌名

      『東西都市の歴史的諸相』「貿易陶磁器(壷・瓶・香炉)から見た中世都市鎌倉」 (所収)

      ページ: 81-128

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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