研究課題/領域番号 |
15068215
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研究機関 | 国立歴史民俗博物館 |
研究代表者 |
千田 嘉博 国立歴史民俗博物館, 研究部, 助教授 (70226695)
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研究分担者 |
小島 道裕 国立歴史民俗博物館, 研究部, 助教授 (90183805)
安達 文夫 国立歴史民俗博物館, 研究部, 教授 (30321540)
玉井 哲雄 千葉大学, 工学部, 教授 (80114297)
藤田 裕嗣 神戸大学, 文学部, 教授 (10181364)
長谷川 孝治 神戸大学, 文学部, 教授 (60124872)
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キーワード | 中世 / 城郭 / 都市史 / 絵図 / 歴史地理 / 建築史 / CG |
研究概要 |
1.目的 本計画研究の目的は中世の拠点城郭と都市について、考古学、建築史、歴史地理学、歴史学、情報工学といった異なった学問分野の研究者が従来の「学際」の枠を超えた「学融合」を果たすことで、新たな分析方法を開拓し、新領域を創生していくことにある。 2.学融合の模索 合同研究会として「歴博甲本洛中洛外図屏風」・「歴博乙本洛中洛外図屏風」の熟覧にもとづく研究会を開催した。研究分担者の安達文夫が開発した超拡大自在閲覧装置によるデジタル資料と合わせて、「洛中洛外図」の細部の検討を行った。それぞれの専門領域から多様な議論を展開した。さらに「洛中洛外図」との比較で大分市の大友府内遺跡および日欧町屋建築の研究発表を行った。 3.CG制作 具体的な学融合の方法を模索するプラットホームとして、また新時代にふさわしいITを利用した研究成果の公開を準備するために北海道上ノ国勝山館のCGの制作を完成させた。CGをもとに学融合的検討会を実施した。本年度は新たに愛知県の長篠城の制作に着手した。 4.調査 イギリス城郭都市調査(長谷川)、正保城絵図調査(藤田)、中国・韓国民家調査(玉井・千田)、石川県の地籍図調査(山村)、ポルトガルの中世都市調査(千田)などを実施した。韓国の民家調査では、韓国の研究者とともに詳細な図面を作成し、東アジア視点での比較研究を進めている。 5.成果の公開 千田がB02-2班公開シンポ「自然科学からみた名護屋城の環境と生活」で、藤田がA01-5班公開シンポ「中世瀬戸内の流通と交流」で報告を行うなど、特定領域研究のほかの班との研究会に参加して、積極的に学融合を推進した。
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