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2006 年度 実績報告書

環境安全学の創成と教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15069101
研究機関京都大学

研究代表者

高月 紘  京都大学, 環境保全センター, 名誉教授 (80026228)

研究分担者 渡辺 信久  大阪工業大学, 工学部, 教授 (10291212)
キーワード倫理学 / 科学教育 / 環境技術 / 廃棄物処理 / 有害化学物質
研究概要

環境安全学は、環境負荷への配慮をしながら、試行錯誤を伴う科学を進歩させる橋渡し的な領域である。本特定領域研究は、この複合領域を形作り、教育研究基盤に資することができる具体的な教育プログラムを提案しようというものである。当初の「環境安全学」の重要な命題である1)大学での教育研究は労働衛生とどのような関係にあるのか、2)環境と安全は相反するものなのか、しないのか、3)効果的な化学実験の環境安全実施方法とはどうあるべきかという議論に、一定の基本的考え方を示すことができた。それぞれ、1)教育研究機関の環境安全衛生には、構成員(学生や教職員等)を守ると同時に、環境安全を配慮する卒業生・社会人を輩出する意義がある、2)長い目で見て、安全の配慮と環境の保全が矛盾することは、ほとんどない、3)体験的、継続的、かつ時限的(ライセンスの更新を要する)な研修が効果的である、である。
最終成果物として、以下の書物の出版を行った。高月紘編著「環境安全学-これからの研究教育の必須学-」(丸善株式会社)目次および主たる内容「1.環境安全学とは;2.化学物質をリスクとして見る;3.化学物質はどのように使われているのでしょうか?;4.研究教育機関には環境安全マネジメントシステムが必要です[コラム1]米国の研究教育機関における環境・安全への取組み;5.実験廃棄物処理は環境安全学の原点です[コラム]小・中・高等学校での環境安全;6.新しい環境安全への試み;7.体系的な環境安全教育をめざして」。本書は、実験着手条件教育の教科書として、使用されることを念頭に置いたもので、「環境安全のために○○してはいけない」というより、「環境安全のために、なぜ○○するようになっているのか」を解説した書であり、教育研究基盤に欠かせない内容を盛り込んでいる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] A simplified estimation of lost life expectancy (LLE) using a rectanzular approximation method2007

    • 著者名/発表者名
      Nobuhisa Watanabe, Satoshi Mizutani, Hiroshi Takatsuki
    • 雑誌名

      Environmental Sciences Vol.14

      ページ: 9-14

  • [雑誌論文] Estimation and control of atmospheric emissions of chloroform and dichioromethane due to laboratory activity2006

    • 著者名/発表者名
      Nomura, T., Mizutani, S., Suzuki, Y., Watanabe, N., Takatsuki, H.
    • 雑誌名

      Environmental Sciences Vol. 13

      ページ: 219-234

  • [図書] 環境安全学-これからの研究教育の必須学-2006

    • 著者名/発表者名
      高月紘編(編著)
    • 総ページ数
      140
    • 出版者
      丸善出版

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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