研究分担者 |
湯浅 哲也 山形大学, 工学部, 助教授 (30240146)
深見 忠典 山形大学, 工学部, 助手 (70333987)
赤塚 孝雄 山形大学, 工学部, 教授 (80091875)
武田 徹 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (10197311)
織内 昇 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40292586)
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研究概要 |
1:前年度においては,心臓のMRI画像とSPECT画像との双方を手動で融合した画像を臨床に応用し,肥大性心筋症などの診断支援について検討をおこなった.本年度は,心臓のMRI画像とSPECT画像の自動融合手法の開発に着手し,幾つかのパラメータの手動調整が必要ではあるものの,自動融合手法を提案した. 2:同一患者より取得した体幹部のCT画像とPET画像の融合手法を開発した.画素値の統計的分布に基づくのではなく,腎臓,肝臓,膀胱,横隔膜などの臓器の位置に陽に基づく手法を開発し,医学的知見を工学へと直接導入する手がかりを得た.特に,PETとCT画像を交互に参照することにより各臓器の抽出精度を向上させる手法と,CTからの臓器抽出に際してテンソル投票に基づき対象臓器のみを画像中で強調する手法とを提案した. 3:光CTの撮像系を構築し,光ファイバにより光の伝送をおこなうことにより,取得可能な画像の精度を向上させることに成功した. 4:蛍光X線CTと位相コントラストCT画像の双方を取得する撮像系を構築した.また,構築した撮像系により実際に,ねずみの脳の機能画像と形態画像の双方を取得することに成功した.前者の空間分解能はおおよそ0.5mmであり,後者の空間分解能は0.03mmであった. 5:頭部のFAMT-PET画像とMRI画像との融合手法の開発に着手した.特にFAMT-PET画像では腫瘍のみが強調された撮影されるため,脳の形状に関する情報を得にくい.提案手法ではMRI画像中の腫瘍抽出結果やMRI画像の左右対称性などに基づき,FAMT-PET画像とMRI画像の融合をおこなった.
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