研究課題
Rankらによるアルゴリズムが、CT画像上の原画像が均一の濃度にはならない領域における雑音量の評価への使用可能性について検討した結果、同アルゴリズムは雑音分散を満足できる精度で推定することができるが近接する2画素間に相関関係がある場合にはバイアスがあることに注意する必要があることがわかった。また、フラクタル特徴距離が、解剖学的ノイズの定量的評価指標として使用可能であることを明らかにした。BayesShrink法の閾値設定によるウェーブレット解析を用いた雑音除去について、閾値空間適応型の方法を胸部CT画像に適応した場合の有効性について、閾値空間適応型でない方法と比較検討した結果、空間適応型は雑音除去効果が優れていることがわかった。肺内結節のCT画像描出の3次元コンピュータシミュレーションについて研究し、ファントム実験による計算精度の検討を行い、CTの撮像条件と再構成条件が、肺内結節のCT画像描出における結節サイズ、CT値計測におよぼす影響を明らかにした。検出アルゴリズムの異なるCADシステムで、再構成条件と性能の検討を行い、再構成関数によって著しく性能が低下することを明らかにし、検証PSFを用いたCT画像変換法がCAD性能ロバスト化法として極めて有効であることを明らかにした。マルチ検出器列CTによる検査における臓器組織線量の低減化の可能性を具体的に検討するため、特に低線量の実現が期待される検診条件に於いて最適条件を検討した。CT機種と検査条件を一定にし、装置を換えた場合・装置を一定にし、パラメータを変更する場合などを人体型ファントムによって測定評価した。CADの支援効果を定量化する方法を提案した。この方法によって、CADの性能(人との補完性)と人の性能(CAD参照能力、読影再現性)の評価が可能であることおよびCAD使用による診断精度向上の仕組みが明らかになることを示した。
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すべて 雑誌論文 (12件)
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